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ルノーB1 : ミニ英和和英辞書
ルノーB1[-びーいち]
=====================================
〔語彙分解〕的な部分一致の検索結果は以下の通りです。

: [ちょうおん]
 (n) long vowel mark (usually only used in katakana)

ルノーB1 : ウィキペディア日本語版
ルノーB1[-びーいち]

ルノーB1(-ビーいち) :)とは、第二次世界大戦前にフランスで開発された重戦車である。
なお、「シャール B1(Char B1)」とも呼称、表記されるが、“Char”とはフランス語で“戦闘馬車”(英語で言うところの“Chariot(チャリオット)”)のことで、「Char B1」ならば「B1型戦車」の意である。
== 開発の経緯 ==

B1重戦車の原型は1920年代にフランス陸軍で戦車の研究をしていたJ.E.エティエンヌ将軍の「1921年計画」にまでさかのぼる。彼は第一次世界大戦においてフランス軍が使用したシュナイダーCA1サンシャモン突撃戦車のような歩兵支援用の重砲を搭載したタイプの戦車を提案した。それは47mm級、あるいは75mm級の戦車砲を車体に装備するもので、重量は15t程度を予定していた。陸軍もこのタイプの戦車の採用を決定し、ルノー社をはじめとする5社に対し開発案が示された。
1924年には早くもモックアップが完成しているが、15tという計画重量内に収めることが不可能だと判明し、新たに20tクラスの戦車というように開発案が変更された。1926年1月には3種のモックアップの技術評価試験が行われた結果、新型戦車はFCM社の技術協力の下、ルノー社が主導で開発することになった。
当時の技術のもとでは20t級重戦車の開発は相当に難しかったらしく、紆余曲折の末試作車が完成したのは1929年であり、1931年の終わりまでに試作車3両が完成した。
試作車は次のような設計であった。
*車体前部右側に17口径75mm戦車砲SA35および2挺の7.5mm機関銃が装備され、鋳造製砲塔にも2挺の7.5mm機関銃M1931が装備されていた。
*装甲板はリベットで接合されていた。しかしこれはリベットの頭に被弾した際にリベットの残りの部分が車内を跳ね回り乗員を殺傷する恐れがあり、防御上不安な部分であった。当時はまだ溶接技術が発達しておらず、リベットで装甲板を固定している戦車に共通する問題であった。
*車体に重砲を搭載し、砲塔に対戦車砲を搭載していた。この方式はアメリカのM3中戦車や、イギリスのチャーチル歩兵戦車でも見られる。
*エンジンは走行中でも点検・整備ができるよう配慮がなされており、燃料タンクは内部にゴムの内張りを貼る「セルフシーリングタンク」とすることで被弾時に開いた穴を自動的に塞ぐようになっていた。
*足回りは完全に装甲板で覆われていた。後輪駆動方式で、ソールプレートの付いた独特の履帯(無限軌道)は車内から張度の調整が可能であった。
試作車は長期間の試験を経たのち1934年5月にようやくChar lourd B1(B1 重戦車の意、“B”はフランス語の“Bataille(=戦闘)”の頭文字から)として制式採用された。同年には生産が開始され、少数が生産された。
試作車と生産型ではいくつかの差異が見られる。砲塔は新型の1名用鋳造砲塔、APX-Iを搭載していた。APXとはこの砲塔がピュトー工廠(Atelier de Construction de Puteaux, APX)製であることに由来する。この1名用砲塔はソミュア S35の砲塔とよく似ており、実際にS35の試作型に搭載されたものと共通だが、S35の量産車は発展型のAPX-I CEが搭載されており、B1の砲塔とは砲塔リングの経を始め細部が微妙に異なっている〔なお、B1の現存車両にはS35の砲塔を流用してレストアされたためにオリジナルとは異なるAPX-I CE砲塔を搭載しているものがあるため注意が必要である。〕。武装も30口径47mm戦車砲SA34 1門と、同軸で7.5mm機関銃M1931を1挺装備し、攻撃力が向上した〔この他、車体砲の右側下部には車体機関銃として7.5mm機関銃が装備されている。車体機関銃は車体砲の砲架とは独立して装備されており、砲とは連動しない。〕。操向装置も油圧装置を組み込んだ機構を採用し、車体前面に固定されている75mm戦車砲 SA35をよりすばやく目標に指向することが可能となった。

抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)
ウィキペディアで「ルノーB1」の詳細全文を読む




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