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リンカーン・セント : ミニ英和和英辞書
リンカーン・セント[ちょうおん]
=====================================
〔語彙分解〕的な部分一致の検索結果は以下の通りです。

カー : [かー]
 【名詞】 1. car 2. (n) car
: [ちょうおん]
 (n) long vowel mark (usually only used in katakana)

リンカーン・セント : ウィキペディア日本語版
リンカーン・セント[ちょうおん]

リンカーン・セント(英語:Lincoln cent)は、現在アメリカ合衆国内で使用されている1セント硬貨である。この硬貨は1909年に採用となったもので、それまで流通していた「インディアン・ヘッド・セント」に取って代わった。硬貨の表面にはアメリカ合衆国第16代大統領を務めたエイブラハム・リンカーンの胸像がデザインされており、これは彼の生誕100周年を記念したもので1909年から現在まで使用され続けている。裏面に描かれているのはワシントンD.C.にあるリンカーン記念館で、彼の生誕150周年を記念し1959年にデザインを変更されて以来、現在まで使用されているものである。他の通貨単位と比べても1セント硬貨の鋳造量は多く、それがこのリンカーン・セントをより親しみのあるものにしている。また、その流通の歴史上二つの大きな世界的対立を乗り越えてきており、戦争における金属の需要が高まったために材質の変更を余儀なくされたこともあった。表面のデザインは、アメリカ合衆国における硬貨のデザインの中で最も長く使用され続けている。
== 歴史 ==

=== 表側のデザイン ===

リンカーン・セント以前のアメリカ合衆国の硬貨のほとんどは、女神リバティ(自由の女神像)のデザインが象徴として用いられていたことから、1909年に登場したこのリンカーンセントは、特定の人物の肖像を採りいれた点で急進的なものだった。1909年以前に鋳造されていた1セント硬貨「インディアン・ヘッド・セント」に描かれていた肖像も、ネイティブ・アメリカンとして描かれた自由の女神である。また、これより数十年後に登場した「サカガウィア・ダラー」硬貨も、サカガウィアの正確な肖像画が無かったことから自由の女神をモチーフの一つとした肖像が描かれている。リンカーン・セントが登場する以前は、アメリカ合衆国の硬貨に人物の肖像をデザインすることに対して強い抵抗感があったようだが、リンカーンの生誕100周年記念により国民の感情がこうした長期に渡る偏見を払拭する結果となった。
正式な硬貨が不足した南北戦争中、リンカーンの肖像を描いた非公式な数種の代用硬貨が、1セント硬貨の一つとしてリンカーン政権下で流通した。こうした初期の代用硬貨が、後のリンカーン・セントのデザインやサイズ、構図などに影響を及ぼしたことは確かである。
新しい硬貨の鋳造に招かれた唯一の人物は、ビクター・デイビッド・ブレナーという人物である。第26代大統領のセオドア・ルーズベルトが、彼の彫刻家としての才能に印象を受けたため、ブレナーだけが大統領により選り抜きで委員会へ招かれた。硬貨の表面にリンカーンの肖像画が採用されたのは、ブレナーがそれより数年前に制作し、その後ルーズベルトにも知られることとなった記念額が元である。
このリンカーン・セントには、それまでアメリカ合衆国の硬貨にはほぼ必ず刻印されることになっていた「LIBERTY」の文字と鋳造された日付に加え、モットーである「In God We Trust」の文字が初めて刻まれた。興味深くも合衆国議会は、このモットーを合衆国の硬貨に使用することについて許可した1865年3月3日の法案を、リンカーンの大統領在職中に通過させている。
この新しいデザインには法律が不必要だったにもかかわらず、デザインの変更にはアメリカ合衆国財務長官の承認が必要だった。当時財務長官を務めていたフランクリン・マクヴェーグ1909年7月14日に承認を下し、それより3週間足らず後の8月2日に、新たに鋳造されたリンカーン・コインは封切りとなったのである。
1918年、ブレナーの名前やイニシャルを裏面に刻印することを巡って行われた議論が収束した後、彼のイニシャル文字が表側に刻まれることで異論無く決定された。かなりの小ささではあるが、リンカーンの右肩下方、縁の近辺にブレナーのイニシャルである「V.D.B」の文字が確認できる。

抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)
ウィキペディアで「リンカーン・セント」の詳細全文を読む




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