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ラス・メドゥラス : ミニ英和和英辞書
ラス・メドゥラス
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〔語彙分解〕的な部分一致の検索結果は以下の通りです。


ラス・メドゥラス : ウィキペディア日本語版
ラス・メドゥラス


ラス・メドゥラススペイン語:、英語:)は、スペインレオン県にあるポンフェラーダの近郊に広がり、帝政ローマ時代に最盛期を迎えた金鉱山を主体とする人工悪地の、スペイン語地名である。現在は跡地となっている当地の金鉱山は、そこから産出される金鉱の枯渇がローマ帝国滅亡の遠因になったとされている。採れる金は砂金である。
ラス・メドゥラスは古代鉱業によって生まれた産業遺産であり、優れた文化的景観を形成していることから、1997年ユネスコ世界遺産文化遺産)に登録された。
== 概要 ==
地域は、東西4km、南北5kmに広がる。地層はおよそ1500万年前頃、河川の土砂の堆積によって形成された(''cf.'' 沖積層)。
当地の金鉱脈はローマ人の到来以前から発見されており、周辺住民は山から河川系へ流れ出る砂金を採取しては装身具などに加工していた。一例として、紀元前4世紀頃に作られた美麗な首飾り耳飾りが発見されている。
当地を含むイベリア半島北部に古代ローマの勢力が侵入したのは、共和政ローマ執政官オクタウィアヌス(2年後のローマ初代皇帝アウグストゥス)統治下にあたる紀元前25年のことであった。一帯を征服したオクタウィアヌスは、新たに獲得した地域を旧来のローマ領であるヒスパニア・キテリオル (en) などと併せて再構成し、北部から南東部にかけてをヒスパニア・タッラコネンシスと名づけた。その後間もなくして、ローマ人による金の大規模な採掘がメドゥリオ山(、モンテ・メドゥーリオ)で始まる。
ラス・メドゥラスの目を見張るような景観は、ローマ水道の建造技術を応用した特殊な発掘技術である「ルイナ・モンティウム(ラテン語:、''cf.'' es。「山崩し」の意)」の結果として生まれたものである。
この技術は、水の力を使って山を崩すことで土砂と一緒に目当ての鉱物資源を外へ押し流す方法であり、具体的には、水道によって導いた川の水を山の中の任意の箇所に集中させ、水の力で計画的に削り取ってゆき、それによって流出した土砂から鉱物資源を採取するというものであった。西暦77年大プリニウスが書き留めていることでも知られ、彼の語るところに基づけば、当地の場合、約35km離れたものを始めとする少なくとも7箇所の水源からローマ水道によって水を引き、メドゥリオ山頂に設けた貯水池に集めて満杯になるまで溜めた後、あらかじめ掘っておいた総延長100kmにも及んだといわれる数多くの地下水路に一気に流し込んで人工的・計画的に斜面崩壊を発生させる、という方法が執られていたという。この方法が200年以上もの間、何度も繰り返されることで、もともと平坦であった台地が複雑な地形に変化していった。すなわち、現在見ることのできる不規則形の連なりから成るラス・メドゥラスの地形は、このようなローマ帝国による大規模採掘時代の後にわずかに残された、かつての台地の一部である。
人工的斜面崩壊によって生まれた大量の土砂は川を作って麓の地域に流入し、人々はそれをふるいに掛けて砂金を採り出したという。また、地表の水道は削り取った土砂から砂金を洗い出す役割にも活用されており、カリフォルニア式水力採鉱 (California gold rush hydraulic mining) の先駆けと言うことができる。
当時、シエラ・デ・ラ・カブレラen、ラ・カブレラ山地)からラス・メドゥラスに必要量の水をもたらすために、少なくとも7本の平行な水路が建造された。そのうち、切り立った地形の部分は良好に現存しているものもあり、いくつかの岩刻碑文も残っている。

抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)
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