翻訳と辞書
Words near each other
・ ミリスティカ
・ ミリスティカ属
・ ミリストイルCoA-11-(E)-デサチュラーゼ
・ ミリストイルCoA-11-(Z)-デサチュラーゼ
・ ミリストイル化
・ ミリストイル化反応
・ ミリストレイン酸
・ ミリスラフ・セミッツ
・ ミリセチン
・ ミリセント
ミリタリー
・ ミリタリーSF
・ ミリタリーむすめ
・ ミリタリーカデンス
・ ミリタリーカフェ
・ ミリタリーケイデンス
・ ミリタリーハイウェイ駅
・ ミリタリーポリス
・ ミリタリーミニチュア
・ ミリタリーミニチュアシリーズ


Dictionary Lists
翻訳と辞書 辞書検索 [ 開発暫定版 ]
スポンサード リンク

ミリタリー : ミニ英和和英辞書
ミリタリー[ちょうおん]
=====================================
〔語彙分解〕的な部分一致の検索結果は以下の通りです。

: [ちょうおん]
 (n) long vowel mark (usually only used in katakana)

ミリタリー ( リダイレクト:軍事 ) : ウィキペディア日本語版
軍事[ぐんじ]
軍事(ぐんじ、、 レース・ミーリターリス)とは戦争軍人軍隊などに関する事柄の総称である〔この定義は決して厳密なものではない。〕。
== 概要 ==
軍事は軍隊が司る事柄を指す用語であり、その内容は公共的利益と政治的な重要性を伴うものである。軍事は民事 (Civil affairs) の対概念であり、外交経済などと並ぶ政府の主要な行政機能の一つに位置づけられる。〔防衛大学校・防衛学研究会編『軍事学入門』(かや書房、2000年)〕軍事がなぜ公益と重要性を伴っているかを理解する上で、フィレンツェの政治思想家のニッコロ・マキアヴェリの見解が参考となる。彼は『政略論』やにおいて「戦いに訴えねばならない場合に、自国民からなる軍隊をもっていない指導者は国家は恥じてしかるべきだと思う」と論じている。なぜならば、自らの安全を自力で確保する意志がなければ、国家の独立と平和を期待することはできないからである〔マキアヴェリは『君主論』でも良い法律を良い軍備によって基礎付けており、政治指導者は軍事に精通することを主張している。〕。戦争が勃発することは不可避であり、それに対処するために軍備が必要であるという現実主義政治思想は軍事の基本的な考え方となっている。
軍事の基本的な問題とは軍隊の根本的な任務である戦争における戦闘に勝利することにあると要約することができる〔軍事の基本的問題が戦争における戦闘の勝利であると限定することは初歩的な理解に過ぎない。軍事思想史において勝利の方法を追究することは古来より重要な検討課題であったが、後述するように戦争の変化にともなって軍事問題は複雑化、多様化している。〕。ただしこの基本的な問題に関しても幅広い視角が存在している。例えば自然科学の視角から軍事問題を観察すれば、戦場の地理学的特性、戦闘で使用される武器兵器などの工学的性能、戦闘力や戦闘行動の数学的な性質などの側面が認められる〔ここで示した諸問題については、それぞれ軍事地理学軍事工学、そしてオペレーションズ・リサーチなどの研究を参照されたい。〕。これに社会科学の視点を導入すれば、戦闘行動をより大局的な観点から指導している国家の安全保障政策国際法との関係、軍隊を支える国家の行政機能、戦闘を組織化する戦略戦術、そして作戦計画を具体化するための補給や輸送、通信などの兵站活動などの多くの側面があることが分かる〔これらの諸問題は国際政治学戦時国際法、軍事行政学、戦略学、戦術学、兵站学などの研究で取り扱われている。その一部は本項目で論じている。〕。さらに人文科学の視座を持ち込めば、戦争に関する文学的記述、戦闘の様相に関する歴史的観察、戦闘における兵士の心理的反応などの着眼点も指摘することができる〔戦争文学、軍事史軍事心理学などの学問で研究の対象とされる問題群である。〕。つまり軍事とは軍隊の活動である戦争と戦闘において勝利するための諸々の問題であるが、広義においては上記で述べたような複雑な諸問題を含んでいる。
複雑さに加えて軍事という問題は時代に応じて流動的である。軍隊の使命は歴史を経て変化しつつあり、古代ギリシアの歴史家ヘロドトスが『歴史』で叙述したペルシア戦争において軍隊は敵の軍隊を殲滅することのみを使命としていた〔ヘロドトス、 松平千秋訳、『歴史』(岩波文庫)〕。しかし近代においてポーランドの戦争研究者イヴァン・ブロッホは『将来の戦争』では戦争が軍事技術の進歩によって大量の損害を伴う長期戦に発展すると論じ、第一次世界大戦第二次世界大戦の様相を予測した〔著作の英訳はIs War Now Impossible?: Being an Abridgment of the War of the Future in Its Technical, Economic, and Political Relations(Kessinger Pub Co)で読むことができる。ブロッホの戦略思想はピーター・パレット編、防衛大学校・「戦争・戦略の変遷」研究会訳『現代戦略思想の系譜 マキャヴェリから核時代まで』で取り上げられており参考になる。〕。また冷戦後ではイギリスの軍人ルパート・スミスが『軍事力の有用性』で戦争の歴史的変容を指摘しており、戦争は国家の武力衝突や敵軍の殲滅、領土の占領に特徴付けられるものではなく、人々の間で生じる戦争、前線と後方の混在などに特徴付けられる戦争に変化していると論じた〔スミスの著作はRupert Smith, The Utility of Force: The Art of War in the Modern World(London, ALLen lane,2005)で読むことができる。〕。三者は一様に戦争について論じているものの、その問題意識はそれぞれ異なっている。ヘロドトスが描いた戦争では戦場で刀剣などで武装した両軍が機動や打撃を行っていたが、ブロッホが予測した戦争においては高度な火力戦闘を行う両軍が決定的戦果を挙げることができずに全ての国力を動員した長期戦となり、スミスの戦争観では敵の存在が不明確な混乱地帯において軍隊が行動するというものである。このように軍事において問題意識の力点が変化し続けており、現在において新しい課題が出現し続けている。
軍事の全般的な理解のために、ここでは主に社会科学の見地から述べており、そのため本項目では軍事に関する基本的な主題を戦争、軍事システム、戦争能力、軍事ドクトリンとまとめている。これら四つの主題に沿って、戦争の理論的枠組み、戦争の一つの形態である総力戦、制限戦争、ゲリラ戦の特性、戦争の政治理論としての国際政治の問題、戦争法の枠組み、国防の基本概念、軍隊の制度的成り立ち、指揮統制の基本システム、軍事教育のあり方、政府と軍隊の関係、軍事能力の機能と種類、陸上戦力、海上戦力、航空戦力の概念、軍事力を支える経済的基盤、そして軍事行動を指導する安全保障政策、軍事戦略、戦術、兵站、そして戦争以外の作戦について説明する。詳細については個別の記事で述べている。また本項目では取り上げられなかった戦争や軍隊、戦闘の歴史的説明については軍事史を、工学的見地に基づく諸々の装備については兵器を、各国の軍事情勢についてはや各国の軍隊の一覧から該当する記事を参照されたい。

抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)
ウィキペディアで「軍事」の詳細全文を読む

英語版ウィキペディアに対照対訳語「 Military 」があります。




スポンサード リンク
翻訳と辞書 : 翻訳のためのインターネットリソース

Copyright(C) kotoba.ne.jp 1997-2016. All Rights Reserved.