翻訳と辞書
Words near each other
・ フェーデ
・ フェーディング
・ フェートノーザン
・ フェートメーカー
・ フェートン
・ フェートン (帆走フリゲート)
・ フェートン (車両)
・ フェートン (軽巡洋艦)
・ フェートン号
・ フェートン号事件
フェート・フィアダ
・ フェード
・ フェードアウト
・ フェードア・ケルレル
・ フェードア・フォン・ボック
・ フェードイン
・ フェードル
・ フェードル・フォン・ボック
・ フェード・アウト
・ フェード・イン


Dictionary Lists
翻訳と辞書 辞書検索 [ 開発暫定版 ]
スポンサード リンク

フェート・フィアダ : ミニ英和和英辞書
フェート・フィアダ[ちょうおん]
=====================================
〔語彙分解〕的な部分一致の検索結果は以下の通りです。

: [ちょうおん]
 (n) long vowel mark (usually only used in katakana)

フェート・フィアダ : ウィキペディア日本語版
フェート・フィアダ[ちょうおん]
フェート・フィアダグリーン2006 pp.226-7 "魔の霧フェート・フィアダ"〕 (フェース・フィアダ)(, féth fiada, feth fiadha, fé fíada, faeth fiadha)は、アイルランド神話においてトゥアハ・デ・ダナーン(ダーナ神族)がその秘訣を知る、魔法の霧または覆いで、これを使用するとトゥアハ・デ・ダナーンの姿は人間からは見えなくなる。〔"1 féth: A magic mist, veil, which renders those under it invisible (Cf. the Germ. Tarn- kappe) the secret of which was possessed by the Tuatha D.D.: " (eDIL )〕。「フェート」はこの特殊の霧の意であり、「フィアド」は元来「識りし者」、転じて「主、持ち主」の意である〔"fíada.. orig. a part. pres. = `Knower' .. A lord, master, possessor: .. (eDIL) "〕〔,p.217, féth fiada の項より異綴りを列記。〕。
使用例としては、『二桶ヶ家での養育』(仮訳題名)()があるが、ここではマナナーン・マク・リールが各人(各神)がどの()に棲んで暮らすかの振り分けをし、フェート・フィアダをたちこめらせて、人間界から見えなくさせた〔, Altrom Tighe Da Medar, "in Feth Fiadha", p.192; tr. p.193 (also Feth Fiar, Fed Fiar)〕〔も参考〕。
また、『アイルランド来寇の書』では、トゥアハ・デ・ダナーンが、船もなく霧の雲に乗ってアイルランドにやって来たとも書かれているが、別箇所では、じっさいは着陸したときに船を焼却し、煙が立ち込めたので煙霧にまとわれてやってきたなど言う輩もいる、などともっともな理屈をつけて説明している〔Macalister 編訳 ¶321 "In this wise they came,] without ships or barks, in clouds of fog the air, by their might of druidry ".. ¶322 "they burn their ships, and advanced unperceived by the Fir Bolg," 327. "Another company says, however, that it was as a sea-expedition the Tuatha De Danann came to Ireland, and burnt their ships. It was owing to the fog of smoke that rose from them as they were burning that others have said that they came in a fog of smoke".〕。
また、キリスト教化の影響により、こうした能力は、キリスト教の聖人こそが持っていたようにも描かれている〔"The power was thought to have passed to Christian saints."〕。それが示唆されているのが、聖パトリックの作とされる一篇の讃美歌と、それが作られた事情の記述である。アイルランド上王は、聖人たちがタラにやってきて布教ができないように前哨隊をさしむけて襲わせようとしたのだが、パトリックがこの讃美歌を歌うと、王の追手は聖人たちの一団を鹿と小鹿に見間違えて発見することができなかった。そのとき歌った不思議な力を持つ讃美歌の題名が、フェート・フィアダであり、これは「鹿(しし)の叫び」("Deer's Cry")と意釈することもできるが〔faíd "cry, outcry" + gen. of 2 fíad "Wild animals, game, esp. deer"eDIL 〕、まずまちがいなく魔霧フェート・フィアダに由来する命名だろうと考察されている。〔, vol.2, p.xl (考察) "VII. Patrick's Hymn... The title ''fáeth fiada'', is a mis-spelling of fóid (Cymr. gwaedd) fiada, and this is still further corrupted in the ''feth fia'' of the Bok of Ballymote, 345b 26, where wizards are said to make ''feth fia'' ('magical invisibility'), p.354- (聖パトリックの讃美歌の原文と訳)〕〔eDIL辞典: "1 féth:.. The name fáeth fiada (Hy vii pref → Thes. ii 354.10 ; fáed f.¤, Trip. 48.7 ) given to the hymn composed by St. Patrick .. is prob. the same expression".〕。
この魔霧は、別の呼び名でドルイドの霧」 (古 「ケーオ・ドルデフタ」(?); 近代 (?)「キョオ・ドルイアフチェ」(?)) とも称されており、、アルスター伝説の一篇である『ブリクリウの饗応』に用例が見られる〔, FB §39 (p.48)〕。
==参照項目==

*
*
* 煙幕
== 脚注 ==

抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)
ウィキペディアで「フェート・フィアダ」の詳細全文を読む




スポンサード リンク
翻訳と辞書 : 翻訳のためのインターネットリソース

Copyright(C) kotoba.ne.jp 1997-2016. All Rights Reserved.