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フィナステリド : ウィキペディア日本語版
フィナステリド

フィナステリド(finasteride, 商品名 Proscar, Propecia, Fincar, Finpecia, Finax, Finast, Finara, Prosteride)は米メルク社が開発した抗アンドロゲン薬の1つであり、男性ホルモンテストステロンをDHT(ジヒドロテストステロン)へ変換する酵素である2型5-α還元酵素を阻害することによって作用する。前立腺肥大症に対して低用量で、前立腺癌に対しては高用量で使用される。ドキサゾシンと組み合わせて用いることにより、前立腺肥大症の病状が進行する危険性を低減することが示されている。
また男性型脱毛症(AGA)の治療薬として、プロスカープロペシアの商品名で多くの国で発売されている。日本ではプロペシアのみが、米メルク社の日本法人であるMSD社(旧万有製薬)から発売されていたがジェネリックのフィナステリド錠がファイザーから発売された。同作用の薬にデュタステリド(dutasteride, 商品名 アボルブ)があるが、こちらはフィナステリドの作用しない1型5-α還元酵素をも阻害する上、2型5-α還元酵素もフィナステリドの3倍強く阻害するなど作用が強い。
== 開発の経緯 ==
1991年にフィナステリドの開発が始まり、初め1992年に米国で前立腺肥大の治療薬としてプロスカー(5mg錠)の商品名で認可された。しかし、その後1mg用量での研究によって、男性型の脱毛症において毛髪の成長が見られることが明らかにされ、1997年12月22日、FDAはフィナステリドを男性型脱毛症の治療薬として認可した。2006年現在では世界60か国以上で承認されている。日本では、1年間の臨床試験を終え、2005年10月に厚生労働省に承認され、同年12月に発売となった。日本では前立腺肥大症治療薬としては認可されていない。

抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)
ウィキペディアで「フィナステリド」の詳細全文を読む




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