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ヒッポコオーン : ミニ英和和英辞書
ヒッポコオーン[ちょうおん]
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〔語彙分解〕的な部分一致の検索結果は以下の通りです。

: [ちょうおん]
 (n) long vowel mark (usually only used in katakana)

ヒッポコオーン : ウィキペディア日本語版
ヒッポコオーン[ちょうおん]
ヒッポコオーン (, ) は、ギリシア神話に登場する人物である。ギリシア神話においてヒッポコオーンの名前は複数登場するが、他は事績に乏しく、ここではスパルタ王について述べる。
ヒッポコオーンはオイバロスと水のニュンペー、バテイアの息子〔アポロドーロス『ギリシア神話』III.10.4〕。
ヒッポコオーンには多くの息子があり〔カール・ケレーニイは『ギリシアの神話』(「英雄の時代」p.206)で20人と述べている。〕、アポロドーロスはドリュクレウス、スカイオス、エナロポロス、エウテイケース、プーコロス、リュカイトス、テブロス、ヒッポトオス、エウリュトス、ヒッポコリュステース、アルキコース、アルコーンの12人を挙げる〔アポロドーロス『ギリシア神話』III.10.5〕。ヒュギーヌスはレウキッポス、エナイシモスを挙げ、この二人はカリュドーンの猪狩りに参加したとする〔ヒュギーヌス『ギリシャ神話集』第173話「カリュドーンの猪退治にいった者たち」。また、オウィディウス変身物語』第8巻では、この猪狩りでエナイシモスは猪に突き殺されたとする。〕ほか、ピュロスの王ネーレウスもヒッポコオーンの息子としている〔ヒュギーヌス『ギリシャ神話集』第10話「クローリス」、第14話「招集されたアルゴー船隊員」、第31話「ヘーラクレースの付随的功業」より。一般的には、ネーレウスはポセイドーンの子とされる。〕。
== 神話 ==
ヒッポコオーンは彼の息子たちとともに、異母兄であるテュンダレオースイーカリオスを追い払ってラケダイモーン(スパルタの別称)の王となった。テュンダレオースはアイトーリアテスティオスのもとに逃れ、テスティオスの娘レーダーを妻とした。
ヘーラクレースエーリス遠征につづいてピュロスを攻略したとき、ヒッポコオーンと息子たちはピュロスのネーレウスに味方した〔前述の通り、ヒュギーヌスはヒッポコオーンがネーレウスの父とする。〕。また、リキュムニオスの息子でヘーラクレースの友人であったオイオーノス〔オイオーノスの名はロバート・グレーヴス『ギリシア神話』140「ヒッポコオーンの息子たち」による。〕がヒッポコオーンの王宮を眺めていたところ、猟犬が彼に飛びかかった。リキュムニオスが犬に石を投げつけると、ヒッポコオーンの息子たちが現れて彼を棍棒で殴り殺した。
ヒッポコオーンに報復するためにヘーラクレースはアルカディアを訪れ、テゲアの王ケーペウスに彼の20人の息子とともに味方に付いてくれるよう頼んだ。ケーペウスは、彼らが留守の間にアルゴス人がテゲアに攻め込んでくることを心配し、いったんは断った。ヘーラクレースは、女神アテーナーからゴルゴーンの毛髪の入った青銅の壺を借りてケーペウスの娘ステロペーに与え、もしアルゴスの軍勢が現れたときには、この毛髪を壁から高くかざせば敵は敗走するだろうといった。これによりケーペウスは息子たちとともにヘーラクレースに協力してスパルタに軍を進めた。
ヘーラクレースとヒッポコオーンの戦いで、ケーペウスとその息子たちは全員が殺され、ヘーラクレースの兄弟イーピクレースも討たれた。しかし、ヘーラクレースによってヒッポコオーンと息子たち全員が殺され、スパルタは敗れた。ヘーラクレースは、アイトーリアに亡命していたテュンダレオースをスパルタに呼び戻して王とした〔アポロドーロス『ギリシア神話』II.7.3、III.10.5〕。

抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)
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