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ヒカルの碁 : ウィキペディア日本語版
ヒカルの碁[ひかるのご]

ヒカルの碁』(ヒカルのご)は、ほったゆみ(原作)と小畑健(漫画)による囲碁を題材にした日本少年漫画日本棋院所属の女流棋士梅沢由香里が監修を務めた。『週刊少年ジャンプ』(集英社)にて、1999年平成11年)2・3合併号から2003年平成15年)33号にかけて連載された。話数の数え方は「第○局」。テレビアニメ小説コンピューターゲームなど様々な形でのメディアミックスも行われている。
単行本は全23巻(完全版では全20巻)。累計発行部数は2500万部。2000年第45回小学館漫画賞 、2003年に第7回手塚治虫文化賞新生賞を受賞した。
== 作品解説 ==
平凡な小学生の少年が天才囲碁棋士の霊に取り憑かれたことで囲碁の世界に巻き込まれ、「神の一手」を目指す姿を描く作品。日本国外でも出版され韓国では『ゴースト囲碁王』、中国では『棋魂』というタイトルである〔台湾では当初『棋霊王』というタイトルで21巻まで発売されたが、出版社が代わったのを期に香港版と同じ『棋魂』に統一され、1巻から再出版された。〕。その他、タイシンガポールフランスアメリカなど、数多くの国、言語で翻訳されている。
少年漫画としては異色の囲碁漫画だったが、話の主軸は少年の成長であり〔『朝日新聞』2003年5月27日〕、緻密で繊細な作画と熟考されたストーリーで人気を博した。
以前までは年配の愛好家が主だった囲碁を小学生・中学生を中心に浸透させ、囲碁ブームを引き起こした。中には1989年(平成元年)生まれの関達也二段のように、この作品をきっかけに囲碁を始め、プロ棋士になった者もいる〔『毎日新聞』2006年10月21日〕。本作は日本棋院が全面バックアップをしており、作中にも棋院内部や関連施設、イベントなどが登場している。連載開始時に「世界初」と銘打たれるほど囲碁漫画は珍しいジャンルだった。囲碁漫画は地味になりがちなこと、また動きが碁石を置くだけ等で単調になりがちなことから〔『朝日新聞』2000年9月9日夕刊〕、青年誌を含めても皆無に近く少年誌での連載はこれが初めてだった。結果的に作品が成功したため、棋院自身も『ヒカルの碁』にちなんだイベントを数多く行った。
また、先述のように日本国外でも翻訳刊行され、少年少女の囲碁ファンを増やす効果を呼んでいる。
本作は二部構成に分かれており、主人公ヒカルと佐為の出会いやアキラとのライバル関係を描いた第一部「佐為編」、その後のヒカルの活躍を描いた第二部「北斗杯編」となっている。この間に一時中断があり、定期的に「番外編」と銘打たれた30ページほどの読切が6話掲載された。
肝心の囲碁については、初心者にもわかる程度の基本ルールの説明にとどまり、対局の進行描写や技術解説のほとんどは省略されていた〔『毎日新聞』2002年1月11日〕。しかし、囲碁の専門用語やルールを知らない読者でも、ストーリーが理解できるように工夫されており、またわからない用語を敢えて用いる事で、逆に雰囲気を盛り上げる効果も狙っている〔『Children's Express』2002年4月24日小中学生に囲碁ブーム (最終更新確認:2006年8月20日)〕。また盤面の状態は厳密に考証されており、囲碁を覚えてから読み直すと物語をさらに深く楽しめる、二度おいしい作品となっている〔仁太郎組「コミックダカーポ第5回」『ダカーポ 475号2001年9月5日』マガジンハウス、2001年〕。単行本第17巻での海外取材記事の中でも少し触れられているが、プロ棋士にも、日本国内外を問わず愛読者が多い。
棋界の構造についても概ね現実に対して忠実に描かれているが、解りやすさ、描きやすさを重視して改変が加えられている設定も存在する。コミが連載を通して5目半に統一されていること〔現実のプロ棋戦のコミは、連載途中の2002年から6目半に変更されている。〕、日本・韓国など各国の棋界に自国籍の棋士しか所属していないこと〔実際の日本棋界においては、韓国・台湾などの外国籍棋士も多く所属し、活躍している。〕などがその一例。
作中に描かれる対局はほぼ全て実在の棋戦の棋譜を元にしており、第22期名人戦リーグや本因坊算砂三コウ本因坊秀策の耳赤の一局などが作中で登場している。
また、本作の前身として、『週刊少年ジャンプ』の新人漫画家募集企画「ストーリーキング」第2回ネーム部門の準受賞作「九つの星」がある〔「九つの」とは碁盤の目にある9つの黒い点を指し、作中で主人公が碁盤を宇宙に碁石を星に見立てて碁を打つ場面がある。〕。約100ページにわたるネーム状態の読切作品で、あらすじは連載版とほぼ同じである。作品誕生のきっかけは、原作者のほったゆみが趣味でやっていた囲碁が上手くならず、「囲碁の神様がいてくれたらなぁ」と思ったことだと、単行本第1巻に記載されている。
2009年2月4日から2010年4月30日まで完全版が刊行された(全20巻)。なお、当初は1か月毎に2冊ずつ刊行と告知されていたが、第9巻より1か月1冊となった。

抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)
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