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ハイズビル事件 : ミニ英和和英辞書
ハイズビル事件[くだん, けん]
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〔語彙分解〕的な部分一致の検索結果は以下の通りです。

ビル : [びる]
 【名詞】 1. (abbr) building 2. bill 3. (P), (n) (abbr) building/bill
: [こと]
 【名詞】 1. thing 2. matter 3. fact 4. circumstances 5. business 6. reason 7. experience 
事件 : [じけん]
 【名詞】 1. event 2. affair 3. incident 4. case 5. plot 6. trouble 7. scandal 
: [くだん, けん]
 【名詞】 1. matter 2. case 3. item 

ハイズビル事件 ( リダイレクト:フォックス姉妹 ) : ウィキペディア日本語版
フォックス姉妹[ふぉっくすしまい]

フォックス姉妹(フォックスしまい)とは、霊と交流できると告白したことで一大交霊ブームを引き起こし、近代スピリチュアリズムのきっかけを作ったとされる19世紀アメリカの姉妹である〔アジアの宗教的伝統に学ぶ』 立川武蔵、玉川大学出版部, 2001〕〔巽孝之書評集成』 巽孝之、研究社, 2009〕〔 進藤英樹、帝京大学〕〔熊谷哲哉、京都大学、2010-12〕。アメリカ人家族、フォックス家の3人姉妹のうち、次女・マーガレット・フォックス(Margaret Fox1838年1893年。)と、三女・キャサリーン・フォックス(Catherine~1841年1892年。愛称は、ケイト、ケティー。)の二人を指す。(二人の生年には別の記述もあり。英語版では、マーガレットの生年は1836年。)
彼女らは後に、超常現象心霊現象の一つとされる、ラップ現象を起こす事が可能な、言い方を変えるなら、死者のといわれる目に見えない存在と、音を介して対話や交信できる霊媒師(霊能者)として有名になり、その事が一大センセーションを巻き起こした。また、その現象に対して、当時のマスコミ関係者や大学の研究者を巻き込んでの、騒動や論議となったことでも有名となった。また、この発端となった出来事は、一家の住んでいた村の名をとって、ハイズビル事件とも、研究者の多くの間では呼ばれている。

この出来事がきっかけとなり、19世紀後半から20世紀初頭にかけて顕著になった、交霊会や心霊主義による心霊現象研究が盛んとなった。特に、アメリカやイギリスでこういった研究やイベントが盛んとなり、ヨーロッパ各国や日本にも、研究目的、好奇問わずに広まってゆくこととなる。
==事の発端==
1847年12月11日、両親であるフォックス夫妻と、二人の娘マーガレットとケイトの計4人が、アメリカ合衆国ニューヨーク州北端の村、ハイズビルの一軒家に引っ越してきた。なお、長女レア(「リー」と記述するものもあり。Leah~1814年1890年)は、既に結婚してアンダーヒル夫人となり、ニューヨーク市に住んでいた。
1848年3月31日(金曜日)の夜、姉妹がベッドに入った後に、この、「音が鳴る事件」が発生した。木を叩くような小さく虚ろな音とのことであったが、この時点で、(1)夫妻(両親)が毎夜の音に悩まされていたために、思い切って、家族の誰かが交信をするに至った、(2)姉妹の寝静まった寝室の前で通りかかった母親が、最初に交信を始めた、(3)姉妹が、音の主と交信できる事実を両親に伝えた、(4)ケイト(9歳)、マーガレット(11歳)の順に音の主と交信をはじめ、両親へ知れることとなった、など、文献で様々な記述とバリエーションがあり、そのきっかけは不明である。交信方法は、交信者側が、ある質問に対して、あらかじめ用意した答えに対応する回数の音を鳴らす(つまり、「イエス」なら1回、「ノー」なら2回。あるいは、該当する数だけ音を鳴らす等。)などといったシンプルなものであった。
同日の午後7時30分頃、マーガレット夫人(フォックス夫人の間違い?)は、近所のレッドフィールド夫人を呼びに行った。その後、近所の人達が大勢やって来て質問をして、その晩は夜通し交信を続けた。近所一帯の有力者ドゥスラーという男性が、中心になって、アルファベットを早口で口ずさみ、霊に希望する箇所で音を鳴らしてもらう、といった交信を繰り返して、一つの文章を獲得する事に成功した。その文章によると、音を鳴らした霊は、5年前にこの家に宿泊していた住人のジョン・ベルという男に殺されたチャールズ・ロズマという名の行商人で、彼には奥さんと二人の息子と三人の娘がいること、そして、その家に前に住んでいた住人に、500ドル奪われ地下室に埋められた、と証言した。殺されたのは火曜日の深夜12時で、この家の東の寝室に滞在していた時、肉切り包丁でのどを切られたと訴えた。
翌日、皆で地下室の発掘は直ちに行われたが、湧き水が出たため、一時作業が中止された。水が引いた年の夏、探して掘ると、石灰や木炭とともに、少量の骨と毛髪と歯が出土した。裏付けがない為に、事件の信憑性が疑われた。医学の専門家による調査結果から、確かに人間のものとされている。ただし骨が少量であったため、事件の裏づけとしては、不十分であり、信憑性が疑われる結果となった。しかし、1904年11月22日ボストン・ジャーナルは、ハイズヴィルの「幽霊屋敷」の地下室にこっそり入り込んで遊んでいた少年達が、地下室の壁が崩れて人骨らしきものが見えているのを報告した事が皮切りとなり、この壁が二重壁であったことが判明し、その壁の下からほぼ一体分の人骨と、行商人用のブリキ製の箱が発見されたと報じた。これが事件を裏付ける結果となった。
この事件は、村を越えて噂が広がり、ひいては全米の心霊研究者や学術関係者、マスコミ、霊と通信したい人々、この傾向を信じる者などに広まったというもの。また、この段階で、この現象をラップ現象(「鼓音現象」とも日本では呼ばれた)と名づけられることとなった。

抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)
ウィキペディアで「フォックス姉妹」の詳細全文を読む

英語版ウィキペディアに対照対訳語「 Fox sisters 」があります。




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