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ノガイ族 : ウィキペディア日本語版
ノガイ族[のがいぞく]

ノガイ族カフカスに居住するテュルク系民族。1989年時点での人口は約73,700〔野坂「ノガイ」『世界民族事典』収録〕から75,000〔北川「ノガイ[人]」『新版 ロシアを知る事典』収録〕〔アルメスト『タイムズヨーロッパ民族事典』、524-525頁〕。人口のうち約半分はダゲスタン共和国北部のテレク川クマ川間の地域に居住している〔。テュルク諸語〔のノガイ語を話す。
かつてキプチャク・ハン国を構成した遊牧民族の末裔であるとされる。言語系統はテュルク系に分類され、に次ぐ規模のグループを構成している。現在、そのほとんどは牧畜農耕を主とした生活を営んでいる。
==歴史==

14世紀後半にキプチャク・ハン国の有力者であるエディゲによって独立国家ノガイ・オルダが建国された。ノガイ族はこの国家を構成する主要民族で、ヤイク川(現ウラル川)下流の主都を拠点にアラル海カスピ海において商業活動を活発におこなっていた。
16世紀にはモスクワカザンに毎年大量に輸出していたという。16世紀後半、カザン・ハン国アストラハン・ハン国が滅亡すると、(、Great Tartary)、(、、Little Tartary)、アルティウル()の3つのオルダに分裂した。その後、1634年カルムイク族侵攻に伴いヴォルガ川南方へと移住している。18世紀末から19世紀にかけてロシア帝国の支配下に置かれ、一部はクリミア・ハン国の併合(1783年)、コーカサス戦争1817年 - 1864年)末期の後に行なわれたムスリム住民のでトルコルーマニアへと移住させられた〔http://www.yale.edu/agrarianstudies/papers/11noxchi.pdf Yale University paper〕〔野坂「ノガイ」『世界民族事典』収録〕。19世紀に、アストラハンクリミアのノガイはヴォルガ・タタール人に同化した〔アルメスト『タイムズヨーロッパ民族事典』、525頁〕。1917年ロシア革命までは遊牧民的な生活を送っていたが、以降はほとんどが定住している〔。
北カフカースに居住するノガイは、カラ・ノガイ(ダゲスタン共和国)、アチクラク・ノガイ(スタヴロポリ地方チェチェン共和国)、クバン(アク)・ノガイ(カラチャイ・チェルケス共和国)の3グループに分かれ、それぞれで差異の大きい方言が話されている〔。グループは内部でさらにいくつかの部族に分かれ、いずれも結束が強い〔。

抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)
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