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トランクス : ミニ英和和英辞書
トランクス[らんく]
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〔語彙分解〕的な部分一致の検索結果は以下の通りです。

ラン : [らん]
 【名詞】 1. (1) run 2. (2) LAN (local area network) 3. (P), (n) (1) run/(2) LAN (local area network)
ランク : [らんく]
 【名詞】 1. rank 2. (n) rank

トランクス : ウィキペディア日本語版
トランクス[らんく]

トランクス () は、男性下着の一種。
本来、タイトな半ズボンを意味したが、現在の英語では、本来の意味は廃れ、より短い下着・水着ボクサーブリーフの丈)を意味する。日本でのトランクスは通常「」「」と呼ばれる。日本語では、主に下着を意味するが、水着やスポーツ着(ボクシング用など)についても使われる。
== 歴史 ==

1910年に、全身を覆う当時の下着ユニオンスーツ から上下に分離され、第一次世界大戦1914年)頃にショートパンツ化したものが原型。
1925年ボクシング用品メーカーのエバーラスト社〔Everlast Worldwide Incorporated 〕の創設者であるJacob Golombがボクサー用のユニフォームのトランクスの腰回りの部分にこれまでの皮紐からゴムを導入したことで、男性用下着にもゴムが応用されるようになり、現在のトランクスの基本形となった。
米国では1935年ブリーフが出現して、その爆発的人気で陰に隠れた形になったことや、第二次世界大戦の開戦でゴムが戦略物資に指定されたことで、軍用での下着として生産が優先されたことから米国国内では再び紐やボタンの形状となった。他にも、開戦で物資不足が生地にも及び、古着が下着に転用されて、色物や柄物の下着が登場する下地となった。戦後にゴムが戦略物資指定解除となったことで、再びゴムが用いられ、保守的な成人層を中心に大人の下着として再び息を吹き返したが、若年層を中心としたブリーフ人気に押されていた。
日本では大正期頃にメリヤス地の猿股が登場し、その後、材質がキャラコ地で、腰回りを紐で調整するトランクスの原型が若者の間で普及した。成人男性は徴兵により入隊した軍隊から越中褌が支給されて使用を義務付けられたことから成人男性の下着は越中褌となったが、入隊前の若者は猿股かランニングパンツのようなキャラコ地の下着を着用していた。戦後もブリーフが登場するまでの間は猿股か紐からゴムに代わったトランクスが男性下着の中心となっていた。ブリーフの登場で若年層を中心に爆発的な人気となり、若年層から猿股やトランクスは駆逐されるようになったが、保守的な中高年齢層の間では猿股やトランクスがそのまま着用されていたことから、猿股やトランクスは中高年齢者の下着と位置付けられるようになっていた。
日本では1970年代中頃より、当時はマイナースポーツであったサーフィンが日本で人気化し始めた。サーフィンの適地となる海岸は遊泳禁止地区が多く、脱衣所も整備されていなかったことから浜辺や駐車場で着替えを行うことを余儀なくされたことで、人前で下着姿を露出することが多くなり、若いサーファーは下着と見えにくいトランクスを着用する若いサーファーが増えていた。1978年サザンオールスターズがデビューすると、曲のヒットと共に神奈川県湘南地区の文化が全国化し、サーフィンブームが起こり、サーフィンを行う若者層の間でトランクスを着用する人口が増え始めた。他に、当時の思春期男子が悩まされていた皮膚病(インキン)防止にトランクスが良いとの風評が出てトランクスの普及が始まった。
1984年に米国リーバイス社が、英国で放映した501のテレビコマーシャルの放映で、出演者がジーンズを脱ぐ場面を制作した際に、当時はテレビコマーシャルでブリーフ姿の露出が禁止されていたため、トランクスで演出したことから世界的な脚光を浴びることとなった。
当時はブリーフが幼年層から老年層まで世代間を越えて満遍なく普及してしまい、個性化を求める流行に敏感な青年層が支持する形で世界的に普及し始めた。これはブリーフの着用が幼年層から老年層まで満遍なく普及したことで、下着を自分で選ぶ購買力を持った青年層が他の世代とは違う個性化を求めたこと、ズボンを穿いた時に下着の線が露出しないこと、ブリーフのデザインがより過激化して、前開きもない窮屈感を覚えるようなスーパービキニブリーフまで行き着いてしまい、逆に、よりリラックスした下着が求められるような環境になったこと、白が定番の下着に、カラー化、柄物化に社会が容認するようになっていたこと、スポーツをする機会が一般に普及したことにより、下着姿を他人の前で露出する機会が増えて他者との差別化を求める機運が上がったこと、トランクスがブリーフとは違い下着然と見えにくく、空調が進歩したことで部屋着として使用できることもあり、これまでの男性下着として画一化したブリーフとの差別化を進める上でトランクスが世界的に普及し始めた環境となっていた。
日本では1981年6月17日に起こった深川通り魔殺人事件犯人が白いブリーフにハイソックス姿で連行される様子がテレビ中継され、その事件の残忍さと犯人の異様な姿への嫌悪感から若い男性の間ではブリーフからトランクスへ移行を促す切っ掛けとなった。
1990年代に入り、ヒップホップを元とするストリートファッションが流行し、大き目のジーンズや短パンをわざと尻や膝でずり下げて履き、下着を露出させること(腰パン見せパン)が流行したこともトランクス人気に拍車をかけた。この流れの中で人に「見せる下着」としての意識が広まり、トランクス人気の成熟期を迎えた。
一方、トランクスの着用者が青年層から他の世代に拡大するにつれ、ブリーフ同様、流行に敏感な青年層には他の世代との差別化を求める動きも出てきた。1992年カルバン・クラインが発表したボクサーブリーフに注目が集まり、21世紀に入り青年層の主たる下着はボクサーブリーフに変遷しつつある。ブリーフとは異なって体に密着せず、伸縮性がない場合が多い。材質はブロード織物などの布地を使用している。
90年代に「動きやすい」、「軽い」、「睾丸が窮屈にならない」などの理由に着用者が増加した。多くの場合は綿製であるが、綿でなくブリーフと同様に伸縮性のあるニットトランクスもあり、他にも化学繊維を使用したもの、高級なものでは製の商品もある。トランクス状のステテコが存在する。
以前は思春期成人の着用が主で、男性器が発達し始めた頃から着用されていたが、ブリーフのイメージが強かった思春期前でも、最近では着用者が増えている。早い方では、3・4歳の幼児から穿く者もおり、サイズが小さい方では身長90-110cm向けの製品が販売されている。
最近では、俗に「バミューダパンツ」と呼ばれるものもある。これはイギリスバミューダ諸島の住民が着用するバミューダショーツと同様に膝丈(いわゆるバミューダ丈)であることに由来する。ただし、一般にバミューダパンツあるいはバミューダショーツと呼ばれる衣類はアウターウェアであるため、注意が必要である。
スポーツ用に特に機能性を重視して作られたものを、サポータースパッツ、あるいはスポーツトランクスと呼ぶ。


抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)
ウィキペディアで「トランクス」の詳細全文を読む




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