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デイビッド・ベノア ( リダイレクト:デイヴィッド・ベノワ ) : ウィキペディア日本語版
デイヴィッド・ベノワ

デイヴィッド・ベノワ(David Benoit、1953年5月9日 - )は、アメリカカリフォルニア州出身のジャズフュージョン界で活躍するピアニストコンポーザープロデューサー
L.A.(西海岸)スタイル・フュージョンを代表するピアニストでもある。またグラミー賞ノミネート歴5回。
== バイオグラフィ ==
15歳の時にジャズ・ピアニスト、ラムゼイ・ルイスの''The in Crowd''(1965, Chess)に感銘を覚え、音楽家への道を目指した。18歳の誕生日に、ポリネシアン・ルームという店でピアノ弾き仕事をもらったのがキャリアの始めだと彼はいう。1年後にはハリウッドに移り、雇われのミュージシャンになり結婚式や譜面書きなど様々な仕事をこなしていった。この時にサックス奏者ダグ・リチャードソンの推挙でAVIレコードとの契約に至る。そして1977年に''Heavier Than Yesterday''でデビュー。以降アルバムを定期的に発表。中でも1985年発表の''This Side Up''はビルボード誌のコンテンポラリー・ジャズ・チャートで首位を取る(収録曲の"Linus and Lucy"、"Beach Trails"はニッポン放送斉藤由貴 ネコの手も借りたい」のそれぞれOP・EDに使用され、局には曲名問い合わせが殺到したという)。同年には日本のキング・レコードエレクトリックバードの企画でAVI期のセルフ・カバーアルバム''Summer''を発表している。
1987年にGRPレコードに移籍、''Freedom at Midnight''を発表し、タイトル曲が大ヒットとなる。彼の日本人の妻に捧げた曲"Kei's Song"を収録している。1989年には、個人名義ではないが、スヌーピーチャーリー・ブラウンでおなじみの漫画「ピーナッツ」の生誕40周年記念アルバムに寄せたコンピレーション・アルバム''Happy Anniversary, Charlie Brown!''に参加し、"Linus and Lucy"が大ヒットした。「ピーナッツ」の50周年目にあたる2000年と同年2月12日に死去した作者チャールズ・M・シュルツに対する追悼の意も込められた記念アルバム、''Here's to You, Charlie Brown: 50 Great Years''を発表し、このアルバムにはコーラス・グループテイク6やギタリストのマーク・アントワン、トランペッターのクリス・ボッティ等が参加している。また2008年には企画第3弾目となる''Jazz for Peanuts - A Retrospective of the Charlie Brown TV Themes''を発表。ヴィンスの楽曲が3曲、ベノワがオリジナルの楽曲が3曲が新録された。それ以外に、ウィントン・マルサリス・セプテットデイヴ・ブルーベックケニー・Gによる音源、ヴィンスによるオリジナル・ヴァージョンの"Linus and Lucy"も収録されている。
ジャズ・ピアニストビル・エヴァンスを敬愛しており、エヴァンスに捧げたアルバム''Letter to Evan''(1992)も発表している。
フィル・ストリングスを取り入れた楽曲も多く、ロンドン交響楽団の参加による''American Landscape''(1997)や、''Orchestral Stories''(2005)ではシンフォニーが大々的にフィーチャーされている。ベノワ自身もシンフォニー・アルバムを出すのは夢だったと言う。
ザ・リッピントンズのリーダーであり、ギタリストのラス・フリーマンとも親交は深く、お互いのアルバムで共演していることも多く、二人の合作''The Benoit/Freeman Project'' (邦題:ミラージュ, 1994)、''The Benoit/Freeman Project2'' (邦題:ストラッティン, 2004)もリリースしている。この2作目の合作のアルバムよりフリーマンのレーベルピーク・レコードに移籍する。このレーベルでの1枚目のソロアルバムは先に述べた''Orchestral Stories''であり、クラシック音楽をリスペクトしている事も窺える。このアルバムには阪神・淡路大震災の復興イベントに提供した組曲"Kobe"(神戸)を収録している。
2006年6月に発売の''Full Circle''は活動30年周年を迎えたアルバムとなる。「30年の間にストレート・アヘッド・ジャズ、ジャズ・フュージョン、交響楽R&Bと手を広げてきた。このアルバムは自分のルーツであるコンテンポラリー・ジャズに回帰したものだ」(編訳)とベノワがこのアルバムのノーツで言っている。30年を節目と捉え、また新たなステップへ進もうとしている意欲が見られ、旧知のジェフリー・ウェーバーに加えポール・ブラウンジェフ・ローバーをプロデューサーに迎えている事からもそう窺えよう。2006年5月に来日公演した時に「日本の漫画が好きだ」と語っており、このアルバム収録の"Yusuke the Ghost"は『幽☆遊☆白書』の主人公浦飯幽助をモチーフにしたものであることからもその関心の深さを知ることが出来る。同年にトリオ編成でスタンダード・アルバム''Standards''を発表。2008年にはカバー・アルバムとなる、''Heroes''を発表。マイケル・ジャクソンエルトン・ジョン等のポップな楽曲の他、デイヴ・グルーシンホレス・シルヴァーデイヴ・ブルーベック等のジャズの楽曲をカバーしている。
2009年にはヘッズ・アップに移籍、翌年に''Earthgrow''を発表する。
2011年よりアメリカのラジオチャンネル「KJAZZ」のホストを務めている。

抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)
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英語版ウィキペディアに対照対訳語「 David Benoit (musician) 」があります。




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