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ディーヤ : ミニ英和和英辞書
ディーヤ[ちょうおん]
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〔語彙分解〕的な部分一致の検索結果は以下の通りです。

: [ちょうおん]
 (n) long vowel mark (usually only used in katakana)

ディーヤ : ウィキペディア日本語版
ディーヤ[ちょうおん]
ディーヤ(アラビア語: دية‎)はイスラーム刑法において、殺人犯や傷害犯が遺族に支払う刑罰としての賠償金のことである。
==概要==
殺人や障害が故意の場合、遺族はキサース(相手に同様の苦痛を与える復讐刑)とディーヤのうちいずれかを選択できる〔「統治の諸規則」マーワルディー著、湯川武訳、p556〕。しかし過失の場合はディーヤしか求めることができない〔「統治の諸規則」マーワルディー著、湯川武訳、p558〕。クルアーンにはキサースよりもディーヤを奨励する文言が存在している。
この制度はクルアーン第5章(アル・マーイダ)の45節が根拠となっている。その内容の日本語訳は以下のようなものである。
:われはかれらのために律法の中で定めた。「生命には生命,目には目,鼻には鼻,耳には耳,歯には歯,凡ての傷害にも,同様の報復を。
:しかしその報復を控えて許すならば,それは自分の罪の償いとなる。アッラーが下されるものによって裁判しない者は,不義を行う者である。
金額は殺人犯に対するディーヤが一番高く、傷害犯に対するディーヤは障害の重さに応じて、殺人犯に対するより少ない金額を課すことになっている。また、被害者が女性の場合、被害者が男性だったときと比べてディーヤの額は半分である〔「統治の諸規則」マーワルディー著、湯川武訳、p559〕。
イスラーム法では金銭に関して一般に女性は男性の半分の価値しかないと考えられており〔女性の遺産相続額は男性の半分〕、ディーヤにおける男女格差もその一例である。
また、ムスリムが非ムスリム(ズィンミー)を殺したり、傷つけた場合、スンナ派の4大法学派のうちハナフィー学派では被害者もしくはその遺族はキサースとディーヤのどちらかを選ぶことができる。しかし他の3学派ではキサース刑を認めない。これはムスリムの命の価値をズィンミーのそれよりも高いものと見るためである。たとえばシャーフィイー学派の著名な法学者マーワルディーは、ハナフィー学派の学祖アブー・ハニーファがズィンミーとムスリムの殺害に対する刑罰における平等性を主張したことにたいして、非ムスリムのためにムスリムを殺すのは間違っているとしてそれを拒んでいる〔「統治の諸規則」マーワルディー著、湯川武訳、p556-557〕。
またディーヤの額に対しても、ハナフィー学派はズィンミーの男はムスリムの男と、ズィンミーの女はムスリムの女と同じだけの賠償金を支払われる価値があると述べている。対して他の3学派では非ムスリムとムスリムの間で格差がある。マーワルディーは主要な法学派の間で意見が分かれていることを認めたうえで、マーリク学派ではズィンミーのディーヤの額はムスリムのそれの半分であるとし、彼の属するシャーフィイー学派ではユダヤ教徒とキリスト教徒はムスリムの3分の1、ゾロアスター教徒は15分の1の額のディーヤを支払われる価値があるとしていると述べている〔「統治の諸規則」マーワルディー著、湯川武訳、p559〕。
この制度はイスラム法の国で古くから運用されていたが、近代になってからは多くの国で廃止された。法制度として2009年現在でも運用されている国としてはサウジアラビアイランパキスタンアラブ首長国連邦アフガニスタンがある。
イラクでも近年まで存続していたが、サダム・フセイン政権下で法制度としては廃止された。しかし、部族間の習慣としては存続しており、国の司法を介さない部族間問題の解決にはディーヤが行われることもあるといわれている。
ディーヤにおけるこれらの差別は、現代の人権の観点からして容認できないものとして厳しい批判の対象となっている。

抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)
ウィキペディアで「ディーヤ」の詳細全文を読む




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