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ティキヌスの戦い : ミニ英和和英辞書
ティキヌスの戦い[てぃきぬすのたたかい]
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〔語彙分解〕的な部分一致の検索結果は以下の通りです。

: [いくさ]
 【名詞】 1. war 2. battle 3. campaign 4. fight 
戦い : [たたかい]
 【名詞】 1. battle 2. fight 3. struggle 4. conflict 

ティキヌスの戦い : ウィキペディア日本語版
ティキヌスの戦い[てぃきぬすのたたかい]

ティキヌスの戦いは、紀元前218年11月、イタリア半島北部のティキヌス川(現ティチーノ川)付近で行われた、第二次ポエニ戦争における最初の重要な戦い。ハンニバル率いるカルタゴ軍とプブリウス・コルネリウス・スキピオ率いる共和政ローマ軍が交戦し、カルタゴ軍が勝利した。
== 背景 ==
紀元前219年カルタゴの将軍ハンニバルのサグントゥム(現:サグント)攻撃をきっかけに第二次ポエニ戦争が勃発した。紀元前218年5月、ハンニバルはイタリア本土へ侵攻するために北上を開始。ローマの元老院執政官プブリウス・コルネリウス・スキピオに2個軍団を与え、ハンニバルの前進を阻止するために海路でマッシリア(現:マルセイユ)へ派遣した。
マッシリアに到着したスキピオは、偵察によってカルタゴ軍のローヌ川渡河を察知し、軍を率いてこれを追った。ここで偵察に出した兵のうち、騎兵300がローヌ川沿いでカルタゴ軍の騎兵500と遭遇し、交戦。スキピオがこの報告を受けてローヌ川に到着した時には、カルタゴ軍は数日前に渡河を完了していた。スキピオは兄のグナエウス・コルネリウス・スキピオ・カルウスに軍を預け、自身は本土でハンニバルを迎え撃つためイタリアへ帰還した。
9月、ハンニバルはアルプス山脈を越えてガリア・キサルピナに到着。彼はアルプス越えで激しく疲弊した自軍を休ませ、自身はガリア・キサルピナの現地部族を懐柔し、自軍に編入しようと努めた。しかし、ガリア人はローマと敵対していたものの、多くの部族に分かれて長年争いを繰り返しておりまとまりがなく、戦う前から疲弊していたカルタゴ軍に味方しようとする者は少なかった。このためハンニバルはローマ軍を撃破して力を誇示しなければ、ガリア人を味方に引き入れることはできないと判断していた。
ローマに帰還したスキピオは、新たに動員した2個軍団を率いて北上、ハンニバルも敵を求めて南下した。ティキヌス川(現:ティチーノ川)付近で両軍は接近し、互いに野営地を築いた。
スキピオは野営地で兵を集め、演説した。彼は、ローヌ川での前哨戦でローマ軍が大勝利を収めた事(兵の士気を高めるための誇張)、23年前にローマはカルタゴに勝利しているから敵は敗者の残党である事、カルタゴ軍はアルプス越えで3分の2に減り、しかも大きく疲労している事などを挙げ、士気を高めた。
一方ハンニバルは、アルプス山中で捕虜にしたガリア人に、勝てば自由と武器・馬を与えると約束し、互いに決闘させた。ガリア人は山越えで非常に衰弱していたが、全員が決闘を希望した。カルタゴ軍は勝った者を讃え、敗れて死んだ者はより大きく讃えた。決闘が終わるとハンニバルは演説を始め、自軍の前には大河、左右に海、後ろにはアルプスと、いま決闘した者たちと同じように逃げ場はなく、勝つか死ぬかしか無い事、しかし勝てばローマの全てを手に入れられる事、戦争に勝利した暁には子の代まで税を免除し、土地や金貨を与える事などを説いた。さらに兵士付きの奴隷のうち、戦う事を望む者は自由民とし、彼ら1人につき2人のローマ人奴隷を与えると約束した。カルタゴ軍の士気は大いに上がった。
ハンニバルは騎兵を率いて偵察に向かい、一方のスキピオもウェリテス(軽装歩兵)と騎兵を率いて偵察に出ていた。偶然会敵した両軍は、そのまま戦闘に突入した。

抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)
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