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ダヴィド・ベングリオン ( リダイレクト:ダヴィド・ベン=グリオン ) : ウィキペディア日本語版
ダヴィド・ベン=グリオン

ダヴィド・ベン=グリオン(、、1886年10月16日 - 1973年12月1日)は、イスラエル政治家首相(初代・第3代)を務めた。
ポーランドプロニスクで生まれ、パレスチナ移住後はユダヤ系住民のイギリス軍への参加を呼びかけると共に、ナチスの弾圧によって多くのユダヤ系難民がパレスチナへ押し寄せる様になると、これを規制しようとするイギリス当局と折衝して難民受け入れに尽力した。
1947年国際連合パレスチナ分割を決議するとメナヘム・ベギンら率いるイルグンなど過激強硬派のテロや反発を抑えながら、独立への準備を進め1948年5月14日イスラエルの独立を宣言した。
== 生涯 ==

=== 生い立ちとパレスチナでの生活 ===
ベン=グリオンはダヴィド・グリューン (David Grün) としてポーランドのプロニスク(当時ロシア帝国領)で生まれた。ワルシャワ大学に在学中、東ヨーロッパでの反ユダヤ主義の流行と、ユダヤ人の虐殺(ポグロム)に衝撃を受け、彼は熱烈なシオニストおよび社会主義者としてポアレ・ツィオン運動〔Poale Zionシオンの労働者を意味する。20世紀初頭のロシア帝国の都市部で起こったマルクス主義的なシオニストによる労働運動。ユダヤ人ブンドにシオニズムを拒絶された者達によって指導されることが多かった。〕の指導者となった。
1906年9月7日に13人の仲間と共にパレスチナヤッフォへ移り住む〔マーティン・ギルバート著『イスラエル全史』(上)千本健一郎訳(2008年12月30日、p.51)〕。パレスチナでは最初、オレンジ農業などを行っていたが、僚友イツハク・ベンツビらが参加していたハショメルHaShomer(パレスチナ入植者による自警組織)に志願し、行動するようになる。1912年にベンツビとともにイスタンブル大学で法律を学ぶためオスマン帝国イスタンブルへ移る。
彼は最初労働シオニストの新聞『アハドゥト(労働)』で編集部員として働き、政治活動を始めると共にヘブライ語の名前ベン=グリオン (דוד בן גוריון) を使い始めた〔ギルバート、千本『イスラエル全史』(上)p.56〕。この名は中世の歴史家ヨセフ・ベン・グリオン(Yosef ben Gurion)から取られた。
しかし、シオニスト会議の出席者名簿の中に2人の名前を見つけたジェマル・パシャによって、オスマン帝国統治下のパレスチナにおける政治活動を理由に、オスマン帝国を永久追放されることが決まった。拘束期間中は、学生であったこともあり、丁重に扱われたという〔ギルバート、千本『イスラエル全史』(上)p.62〕。
1915年ニューヨークに移住し、後の妻となるロシア生まれのポーラ・ムンワイスと出会う。彼らは1917年に結婚する。彼らの間には3人の子供がいた。1917年11月2日に発せられたバルフォア宣言も米国で一報を受けている。一家は第一次世界大戦イギリス委任統治領となったパレスチナに帰還した。
ベン=グリオンは後に、当時のパレスチナでの生活について「自力で土地を開拓しなければ、土地は我々のものにならないので、ユダヤ人の村でアラブ人が働くのは危険だと考えていた。だが、我々はそこでアラブ人と衝突したことは一度もなく、アラブ人の憎しみを買うこともなかった」と書いている〔ギルバート、千本『イスラエル全史』(上)p.52〕。

抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)
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英語版ウィキペディアに対照対訳語「 David Ben-Gurion 」があります。




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