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ダウ船 : ウィキペディア日本語版
ダウ船[だうせん]


ダウ船(ダウせん、英語:dhow)は、古代からアラビア海インド洋で活躍した伝統的な木造帆船。主に中東アジアインド東アフリカ等の沿岸で使用された。1本か2本のマストに一枚ずつの大三角帆(ラテンセイル)を持ち、外板を固定するための釘を一切使わず紐やタールで組み立てることが特徴。
現在もダウ船は造船され、モーター等の船外機や船内機を動力として使用されている。
== 歴史 ==
2世紀初頭に著されたギリシア語文献『エリュトゥラー海案内記』では、オマーンからイエメンへの輸出品のひとつにマダラテと呼ばれる縫い合わされた小船があり(三十六節)、同書に登場する東アフリカ最後の寄港地ラプタの語源はアラビア語由来(ギリシア語説もあるが、両語ともラプタに発音が近い)で「縫い合わせ船」にあるとされる(十六節)。このことから紀元1世紀頃には既にこの海域で利用されていたと考えられる。
9世紀以降縫合船はイスラーム史料に登場し、インド産のチークココヤシが木材として利用されたと記載されている。『エリュトゥラー海案内記』三十六節でも白檀・黒檀・胡麻樹と並んで木材がインドから輸入されたとあり、この木材はチークと考えられており、『エリュトゥラー海案内記』に記載された縫合船もチークを材料としていた可能性がある。11世紀から12世紀以降の史料にペルシア湾や南アラビアでココヤシの栽培が登場しており、インドから移入されたと考えられる。
「ダウ」という名称は、古くはイブン・バットゥータがカリカットに入港する中国のジャンク船を3つに分類した中の、中型の属する船としてあげた「ザウ」に記録が見られる。14世紀半ば以後は三角帆・四角帆や中国船に限らず、アラビア海やインド洋西海域では大型船一般をダウ・ザウ・ザウゥと呼び表した。16.17世紀以後ヨーロッパの諸言語に伝わり、インド洋近海で使われるアラブ型三角帆の木造帆船として一般化した。

抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)
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