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タラント語 : ミニ英和和英辞書
タラント語[たらんとご]
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〔語彙分解〕的な部分一致の検索結果は以下の通りです。

ラン : [らん]
 【名詞】 1. (1) run 2. (2) LAN (local area network) 3. (P), (n) (1) run/(2) LAN (local area network)
: [ご]
  1. (n,n-suf) language 2. word 

タラント語 : ウィキペディア日本語版
タラント語[たらんとご]

タラント語イタリア語で tarantino, 現地の言葉で tarandíne)は、イタリア南部プッリャ州タラントで話されている方言。同州北部にもその変種(マッサフラ方言、クリスピアーノ方言など)があるが、タラント語という場合は特にタラント市でのみ話される地域語のことである。
以下では、タラント語の例に続く で囲われたものは、直前のタラント語に対応するイタリア語の表現を表す。
== 歴史 ==
タラント語の起源は、この地域がメッサピア人に支配されていた古代にまで遡る。タラントに現れたギリシア人の植民地化により、マグナ・グラエキアの主要都市というだけでなく詩歌、演劇等文化の中心地として言語学上顕著な影響が残った。それは、研究者によると古代ドーリア語のイントネーションに対応するという特徴的なアクセントばかりでなく、語彙や形態・統語的な面にも及ぶ。これらの影響は元のギリシア語で今でもいくつかの語に見られる。
続いてタラントがローマ人の支配下に入ると、この地の言語はさらにロマンス語的な特徴を持つようになり、民衆語の語彙がもたらされた。この時に動詞 ''scére'' + ジェルンディオ(ラテン語の ''ire iendo'' が起源)のような迂言的な動詞の使用やアクセントのない i の弱化が起きた。
東ローマ帝国ランゴバルド人の時代になると、タラント語では o が ue に、e が ie になり、また新しい語彙に富むようになるなどこの時期に独特の特徴が生じた。
1071年のノルマン人の到来(オートヴィル朝)から15世紀のアンジュー朝までの時期には、タラント語は東方的な特徴の多くを失い、語末の e を消失するなどフランス語的・ガリア・イタリア語的な要素において影響を受けるようになった。
中世になるとタラントはサラセン人に支配されるようになり、その結果アラビア語の語彙がもたらされた。1502年にはアラゴン人の支配下に入った。3世紀にわたりタラントの公用語はスペイン語となり、この時期を通じてスペイン語の語彙がタラント語の一部として加えられた。
1801年にタラントは新たにフランス軍の支配を受け、アルピタン語の決定的な影響を残すことになった。
タラントが永きに渡りナポリ王国とつながりがあったことにも留意すべきであり、ナポリ語との共通点もこれにより説明される。アラビア語の影響は、フランス語やラテン語とともに広範囲な母音の無音化をもたらし、これにともない語中の -e- の消失やさらには子音の二重化が起こった。
現在、母音の特徴的な狭音化や「硬母音」(後述)の長音化は、タラント語に「アラビア風の方言」を思わせるイントネーションや、同時にいくつかの点で古代ドーリア的な響きをもたらしている。

抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)
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