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スペイキャスト : ミニ英和和英辞書
スペイキャスト
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〔語彙分解〕的な部分一致の検索結果は以下の通りです。


スペイキャスト : ウィキペディア日本語版
スペイキャスト

スペイキャスト (Spey casting) とは、ラインを空中で前後に振る通常のフライキャスティング、いわゆるオーバーヘッドキャストとは異なり、水面にラインの一部を付けた状態(この付いている部分をアンカーと呼ぶ)で後方にループを作り出すキャスト方法の総称である。オーバーヘッドのように後方空中に長いラインを伸ばさなくて済むため、岸際に木などの障害物が多い場所で有効な方法である。起源はスコットランドスペイ川とされているが、そこから派生して世界各地の釣り場で独自の発達を遂げたキャスティング方法が存在する。
== スペイキャスト(トラディショナル) ==

最も有名かつ全てのスペイキャストの元となったものが、スコットランドのスペイ川周辺で発達した元祖<スペイキャスト>である。下流に伸びたラインを持ち上げ(リフト)、後方へロッドを払いながら方向転換(スイープ)。一旦ラインの先端を前方の水面に付け(アンカー打ち)、付くと同時に前方へキャストする(フォワードキャスト)というのが<シングルスペイ>と呼ばれる、このキャストの基本の動きとなる。この前方へキャストする瞬間、後方にスペイキャスト独特のDの字状のループができるが、これを<Dループ>と呼ぶ。このDの字が横に長くなるほど高いキャストエネルギーを持っている事を示しており、より遠くへラインを飛ばす事ができる。スペイ川の中・上流域はアトランティックサーモンの優良な漁場であるが、速く浅い流れのためボートが使えなかった。そこで切り立った岸際からでもキャスティングを可能とするため、地元の釣り人達によって必然的に生み出されたのであった。〔 スペイキャストの歴史やスコットランドの釣り事情については、野寺(2002)の記述を参照すると良い。〕使用するラインはフロントテーパー、ベリー部ともに長いフルラインが主体である。このスペイキャストを、一連のシンプルなロッドの回転運動によって説明した人物に、下澤(2010)がいる。リフト後ロッドティップをキャスト方向に向け、そこから右肩を軸として水平方向にロッドを4分の1回転させスイープする。自分の頭上後方までロッドティップを導きながら持ち上げ、そこから今度は左手を軸として垂直方向にロッドを4分の1回転させフォワードキャストするというのが彼の方法である(シングルスペイの場合)。彼の「まっすぐ投げるのはロールキャスト、角度変換すればスペイキャストというふうにしか言いようがない」という言葉からも、彼にとってのこのキャスト方法における回転運動の重要性が窺い知れる。〔このスタイルのスペイキャストに関しては、他にもそれぞれの地域・キャスター独自の方法が考案され続けており、キャスティング理論は多様性に富む。リフト時初めから体とロッドをキャスト方向に向けて、一連の動きをより直線的に行うネス川で生まれたスタイルを野寺(2009)などが紹介しているし、リフト時からスイープ終了時までラインの水面に対する角度を同じに保つという、チャルマーズら(2011)の提唱する<インクライン・キャスト>という方法論などもある。〕

抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)
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