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ジャヤンタ : ウィキペディア日本語版
ジャヤンタ
ジャヤンタ()はインド神話に登場するである。神々の王インドラと、その妻でありインドラーニーとも呼ばれるシャチーの息子とされている。インドラによって統べられる天国(Svarga)に住み、ジャヤンティ(Jayanti)は彼の女兄弟にあたる。ジャヤンタは様々なヒンドゥーの聖典に登場し、神々や父であるインドラの側について戦争に加わる。またヒンドゥーの傑作ラーマーヤナ、その他の物語にてカラスに扮した姿で登場する。
== カラスとしてのジャヤンタ ==

ラーマーヤナの第5巻、スンダラ・カーンダにてハヌマンシータに出会う場面で彼女はチトラクータ(Chitrakuta)の森で起きた出来事について語る。アヨーディヤーの王子でありヴィシュヌアヴァターラであるラーマ、そして彼の妻のシータ(ヴィシュヌの妻、ラクシュミーのアヴァターラ)、そしてラーマの兄弟、ラクシュマナ(Lakshmana)、この3人は森を放逐される。疲れ果てたラーマはシータの膝の上で微睡んでいた。そこへカラスが飛んできてシータの足を2度突っついた。シータの身じろぎに目を覚ましたラーマは、爪から血を滴らせているカラスがインドラの息子であると看破する。激怒したラーマは、シータに使嗾され聖なる武器ブラフマーストラ(Brahmastra、草が形を変えた矢状の武器)を、恐れおののき飛び立ったカラスめがけて解き放った。どこまでも追ってくるブラフマーストラから逃れようとカラスは世界を飛びまわる。インドラのもとを、神々を、そしてリシ達を次々に巡り、挙句にラーマのもとへと逃げこみ降伏した。そのインドラの息子は赦しを請うが、ラーマは一度解き放ったブラフマーストラを収めることはできないと告げる。ならばとインドラの息子はせめて右目にのみ衝突するようにしてほしいと懇願し、以来彼は片目を失った〔〔Goldman pp. 216–218〕。この挿話の中にはジャヤンタという名前は一度も出てこないが、ゴーヴィンダラージ(Govindaraja)によるティラーカ(Tilaka)やブシャーナ(Bhushana)のような注釈書では「インドラの息子」をジャヤンタと特定している。注釈書によっては必ずしもラーマーヤナにおける「インドラの息子」をジャヤンタとしては扱っていないが、ゴーヴィンダラージはジャヤンタのみがインドラの息子として認知されているとしている〔Goldman p. 456〕。
ラーマーヤナの挿話以外にも、場合によって乳海攪拌のエピソードの中にカラスの姿のジャヤンタが語られることがある。神々とアスラ達がかき混ぜた海から溢れ出る不老不死の霊薬アムリタ。このアムリタを巡って神々とアスラとの間で争いがおこる。一度はアスラがアムリタの壺を奪うが、カラスに扮したジャヤンタは彼らから壺を奪い返す。ジャヤンタは12日間にわたり休みなく飛び回った。その間に地上の4カ所に立ち寄ったとされる。すなわち、プラヤーグハリドワールウジャインナシクである。この出来事を祝しこれらの地では12年に1度クンブ・メーラが開催されている〔。

抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)
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