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ジオング : ウィキペディア日本語版
ジオング

ジオングZEONG)は、「ガンダムシリーズ」の登場する架空の兵器。有人操縦式の人型ロボット兵器モビルスーツ」の一つ。初出は1979年のテレビアニメ機動戦士ガンダム』。
作中の敵側勢力である「ジオン公国軍」の試作機で、同軍が開発した最終型のMSという位置づけにある。特殊な素養を持つ「ニュータイプ」パイロットに対応した操縦および火器管制システム「サイコミュ」を標準装備している。劇中ではまだ両脚のない未完成状態で、脚の代替として大型の推進器を内蔵していた。劇中未登場である完成状態は「パーフェクト・ジオング」とも呼ばれ、脚を含む全高は通常のMS(18メートル程度)の倍以上ある38メートルにも達する。
『機動戦士ガンダム』の終盤において、ジオン軍大佐「シャア・アズナブル」が搭乗し、主人公「アムロ・レイ」が搭乗する「ガンダム」と死闘を繰り広げる。
メカニックデザイン大河原邦男
== 機体解説 ==

; ニュータイプ用モビルスーツ
: ジオン公国軍初の実戦型ニュータイプ用MSである。
: ジオン公国軍はニュータイプの可能性に着目しており、開発を続けていたサイコミュ兵器は一年戦争末期、ブラウ・ブロエルメスの完成でようやく実用化に漕ぎ着けたが、この時点では装置が大型だったため、モビルアーマー (MA) サイズの機体にしか搭載できなかった。しかし、ザクIIに代わる主力MSに搭載すべくMS-16Xの型式番号を与えられ、「ジオン」の名を冠したジオングとして開発が進められた。
: 開発にあたりザクIIをベースとしたテスト計画「ビショップ計画」によってサイコミュ試験用ザクが試作され、貴重なデータを収集した。しかし、サイコミュシステムの小型化が十分でなくMS-16Xは一般的なMSの2倍近い全高となり、MAに近いサイズのMSとして設計が進められた。実戦機と試作機を含む3機製造され、同時に脚部も開発されたが最終戦に間に合わなかった。また、無線サイコミュでの機体プランも予定されていた。
; 2つの開発プラン
: MS-16Xには2つのプランが存在した。1つは通常のMSと同様に脚部をAMBAC装置として用いる案、もう1つは運用を宇宙空間に限定し脚部を廃して高出力のスラスターによって機動する案である。テストの結果から後者のプランを優先して進めることとなり、サイコミュ試験用ザクのうち1機をサイコミュ高機動試験型ザクへと改修し、データ取りが続けられた。〔機動戦士ガンダム 公式百科事典(2001)〕この段階でニュータイプ専用MSのカテゴリとして型式番号が改められ、MS-16XからMSN-02へと変更が行われた。
; オールレンジ攻撃
: 本機の最大の特徴はサイコミュを用いた前腕部の5連装メガ粒子砲(マニピュレーター型)であり、前腕ごと機体から切り離し、敵の予想外の方向から攻撃を行うオールレンジ攻撃が可能である。しかし、当時はサイコミュの技術自体が開発途上段階だったこと、ニュータイプだけでなく一般兵士にも操縦が可能なように考慮されたことなどから、無線誘導式ではなくブラウ・ブロと同様の有線誘導式として設計された。また、腰部と頭部にもメガ粒子砲を搭載している。これら複数のビーム兵器の稼動を可能とするため、通常のMSの数倍の大出力を誇る大型の核融合炉を搭載しており、サイコミュと合わせて機体サイズの大型化の要因になっている。
: 腹部中央モジュールを残し頭部、胸部、腰部、腕部、脚部の7つのモジュールへと分離し攻撃することも計画されていた〔7つのモジュールへの分離は当初のアイデアであり、映像作品中では登場していない。〕。この計画はMSN-03として進められており、各モジュールは有線式ではなく無線誘導式のものが搭載される予定だった。暗礁空域などで中央モジュールを陰に隠して、オールレンジ攻撃を仕掛ける戦法が予定されていたとされる。現存の資料ではその際、脚部がどのような役割を果たすのかは不明。
: 武装は計13門のメガ粒子砲が全てで、ケイブンシャの「機動戦士ガンダムメカ大百科」によると、ジオングの用途は艦隊攻撃用となっており、マニピュレーターで殴りつけたり脚部で蹴ったりする白兵戦は想定されていない。5本指のマニピュレータを持つが、指先は全てメガ粒子砲の砲口になっている。ミサイルや機銃等の実弾兵器は装備しておらず、また機体サイズ上、他のジオン軍MSの携行兵装の流用も不可能で、MSとしての汎用性は相当に低い。
; スカート型
: 脚部に関しては2つのプランより脚部を廃した高機動スラスタープランを優先してして進めることとなったが、後に脚部も開発されることとなった(ジオン軍軍上層部の強い意向があったためとされる)。〔機動戦士ガンダム 公式百科事典(2001)〕脚部を装備した仕様では、ややドムのそれに似た脚が装備され、宇宙空間の無重力下でも地上の有重力下でも使用できる予定であった。その場合、スカート後端の補助バーニアがメインスラスターとして機能する〔(ただし、追加された両足にも、足裏に大型スラスター2基、足首に補助スラスター6基があり、足裏の物は元々のメインスラスターに匹敵するサイズである)。脚がないことをシャアに尋ねられた整備兵は「あんなもの、飾りです。お偉方にはそれが分からない」と返した。
; 2箇所のコックピット
: 本機には、胸部と頭部に2箇所のコクピットを持つ。ア・バオア・クー要塞格納庫でシャアが搭乗したのは、胸部コクピットである〔テレビ版第42話、ア・バオア・クー格納庫のシーンより。〕。貴重な戦力であるニュータイプの生還率を高めるため、頭部は脱出モジュールとしても設計されている。この状態でも、ガンダムのルナチタニウム装甲を一撃で融解させるメガ粒子砲を数回発射可能だった〔テレビ版第43話〕。ガンダムが胸部を狙撃した際にシャアは頭部コクピットにおり、頭部を分離させて脱出した。ここから格納庫では胸部コクピットに乗り込んだシャアが、途中で頭部コクピットに乗り換えていたことがわかる。
; サイコミュ
: サイコミュは、エルメスのように一度に多数のビットを操るほどの性能はないが、その分操作性は高く、練習もなしに搭乗させられたシャアでもうまく起動できた。それまでアムロやララァと比べて、ニュータイプ能力の発現が遅れていたシャアの能力を大幅に引き出すことに成功している。しかしシャアの能力では、ジオングの性能を全て発揮することは困難であった〔テレビ版第42話、エンディング直前のナレーションより。〕。
: 本機は宇宙世紀初の実戦型NT用MSであり、後の時代に続々と登場するニュータイプ対応機の参考となったという。

抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)
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