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シャブタイ・ツヴィ : ミニ英和和英辞書
シャブタイ・ツヴィ
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〔語彙分解〕的な部分一致の検索結果は以下の通りです。


シャブタイ・ツヴィ : ウィキペディア日本語版
シャブタイ・ツヴィ

シャブタイ・ツヴィヘブライ語:שבתי צבי)、サバタイ・ツェヴィ英語:Sabbatai Zevi)、またはゲルショム・ショーレムの著作翻訳本において、日本における通常の表記名はサバタイ・ツヴィ1626年7月1日 - 1676年9月17日)は、近代ユダヤ民族史にもっとも影響を及ぼした偽メシアとして知られるユダヤ人である。彼を救世主と信じた集団は「シャブタイ派」(שבתאות)、サバタイ派(英語:Sabbatian)と呼ばれ、急進的なメシアニズム(救世主待望論)を掲げて17世紀半ばのユダヤ人社会を熱狂の渦に巻き込んだ。衰退後の18世紀においてもツヴィの信奉者は継続的に一定の勢力を保ち、後に誕生したハシディズムに影響を与えた。
== 概略 ==
トルコのスミルナ(現在イズミール)で生まれ育ったシャブタイ・ツヴィは幼くしてカバラに目覚め、青年時代にはいくつもの神秘主義を習得していた。このころよりすでに奇行癖があったようで、それは生涯変わらぬ彼の性癖として知られているのだが、その性癖によって預言者を自称していたアブラハム・ナタン(ガザのナタン)から救世主と見なされるようになった。ツヴィは各地のユダヤ人社会を巡り歩いて大勢の信奉者を味方につけると、伝統的な戒律や道徳を否定したり自分の兄弟や友人たちを各国の王に任命するなど、破天荒な行動で耳目を集め、欧州のユダヤ人世界に一大ムーヴメントを起こした。
1666年、カバリストのネヘミヤ・コーヘンに告発されたツヴィは、オスマン帝国において逮捕されて裁判にかけられた。彼にはイスラム教への改宗か死刑かという二者択一が迫られたのだが、苦もなく改宗を選択した末に名前もアジズ・ムハンマド・エフンディ(「エフンディ」は貴族の称号)というイスラム名に改名している。彼に続いて大勢の弟子も改宗を受け入れた。救世主のイスラム教への改宗という出来事はユダヤ人社会に計り知れない衝撃を与えた。一方、メシアとされた人物の改宗という世相の混乱を踏まえ、東欧ではユダヤ人自らによってカバラの修学に一定の制限が設けられるようになった。シャブタイ・ツヴィは以降はイスラム教徒として、追放先のアルバニアで死んだ。50歳であった。

抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)
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