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サーマーン朝 : ミニ英和和英辞書
サーマーン朝[さーまーんあさ]
=====================================
〔語彙分解〕的な部分一致の検索結果は以下の通りです。

: [ちょうおん]
 (n) long vowel mark (usually only used in katakana)
: [あさ, ちょう]
 (n-adv,n-t) morning

サーマーン朝 : ウィキペディア日本語版
サーマーン朝[さーまーんあさ]

サーマーン朝(سامانيان Sāmāniyān, 873年 - 999年)は、中央アジア西南部のマー・ワラー・アンナフルイラン東部のホラーサーンを支配したイラン系イスラーム王朝
首都ブハラ中央アジア最古のイスラーム王朝の1つに数えられる〔間野、中見、堀、小松『内陸アジア』、68頁〕。ブハラ、サマルカンド、フェルガナ、チャーチュ(タシュケント)といったウズベキスタンに含まれる都市のほか、アフガニスタン北部、イラン東部のホラーサーン地方を支配した〔バルトリド『トルキスタン文化史』1巻、63頁〕。
サーマーン家の君主アッバース朝の権威のもとでの地方太守の格であるアミールの称号を名乗り、アッバース朝のカリフの宗主権のもとで支配を行ったが、イスラーム世界において独立王朝が自立の証とする事業を行い、アッバース朝の東部辺境で勢力を振るった。
サーマーン朝の時代に東西トルキスタン、およびこれらの地に居住するトルコ系遊牧民のイスラーム化が進行した〔。
英主イスマーイール・サーマーニーはウズベキスタンタジキスタンで民族の英雄として高い評価が与えられ、タジキスタンの通貨単位であるソモニは、サーマーニーに由来している〔帯谷知可「イスマーイール・サーマーニー」『中央ユーラシアを知る事典』収録(平凡社, 2005年4月)、54-55頁〕。このイスマーイールが事実上の王朝の創始者と見なされている〔江上『中央アジア史』、478-479頁〕。
== 歴史 ==

=== 成立の背景 ===
サーマーン朝を開いたサーマーン家は、マー・ワラー・アンナフルのイラン系土着領主(ディフカーン)の一族で、家名は8世紀前半にイスラームに改宗したサーマーン・フダーの名に由来する〔佐藤「サーマーン朝」『アジア歴史事典』4巻、58-59頁〕〔間野「中央アジアのイスラーム化」『中央アジア史』、84頁〕。サーマーン・フダーはサーサーン朝時代の貴族の末裔であると考えられており〔濱田「「イスラーム化と「テュルク化」」」『中央ユーラシア史』、155頁〕、またゾロアスター教の神官の家系の出身とも言われ〔前嶋『イスラムの時代 マホメットから世界帝国へ』、247頁〕〔宮田『中東イスラーム民族史』、75頁〕、ウマイヤ朝ホラーサーン総督アサド・イブン・アブドゥッラーによってイスラームに改宗したと伝えられている〔稲葉「サーマーン朝」『中央ユーラシアを知る事典』、216-217頁〕。
サーマーンの息子アサドは、ホラーサーンから挙兵してアッバース朝カリフ位を奪取したマアムーンに組みし、マアムーンを後援したターヒル朝の始祖でホラーサーン総督ターヒル・イブン・フサインによってマー・ワラー・アンナフルの支配を委任されるようになった。819年ごろ、マアムーンはアサドの4人の息子たちであるヌーフ、アフマド、ヤフヤー、イルヤースのそれぞれにサマルカンド、フェルガナ、チャーチュ、ヘラートの各地域の支配権を正式に委任した〔。827年には、アッバース朝統治下のアレクサンドリア総督にサーマーン家の人間が選ばれた〔バルトリド『トルキスタン文化史』1巻、128頁〕。
ターヒル朝の創始者であるターヒル・イブン・フサイン(ターヒル1世)がアッバース朝のホラーサーン総督に任命された後、サーマーン家はターヒル1世の地位を承認し、ターヒル朝では副総督の地位を獲得する〔。ヌーフが子をもうけずに没した後、ターヒル1世はヌーフが有していた支配権をアフマドとヤフヤーに分割し、アフマドの子孫がサーマーン家の本家筋となった〔。アフマドには7人の子がおり、長子のナスル・イブン=アフマド(ナスル1世)がアフマドの跡を継いだ。

抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)
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