翻訳と辞書
Words near each other
・ コングカルルス諸島
・ コングシステムズ
・ コングスベル
・ コングスベルグ
・ コングスベルグ・コルト
・ コングスベルグ・ディフェンス&エアロスペース
・ コングダム
・ コングファミリー
・ コングリゲーション
・ コングリッシュ
コングリーヴ・ロケット
・ コングルGood
・ コングル山
・ コングレ
・ コングレガシオン・ド・ノートルダム
・ コングレガシオン・ド・ノートルダム修道会
・ コングレス党
・ コングレス未来学会議
・ コングレス民主党
・ コングロマリット


Dictionary Lists
翻訳と辞書 辞書検索 [ 開発暫定版 ]
スポンサード リンク

コングリーヴ・ロケット : ミニ英和和英辞書
コングリーヴ・ロケット[ちょうおん]
=====================================
〔語彙分解〕的な部分一致の検索結果は以下の通りです。

: [ちょうおん]
 (n) long vowel mark (usually only used in katakana)

コングリーヴ・ロケット : ウィキペディア日本語版
コングリーヴ・ロケット[ちょうおん]

コングリーヴ・ロケット(Congreve rocket)は、19世紀初頭にイギリス陸軍で運用されていたごく初期のロケットである。1804年にウィリアム・コングリーヴが設計開発を行ったためこの名がある。
この兵器は現在のロケットとは外見や制御の仕組みがかなり異なり、巨大なロケット花火のようなものであった。弾頭は黒色火薬が1kgから10kg用いられており、初期には事故が多発していた。それでも3kmという当時としては長大な射程を持ち、イギリス軍はナポレオン戦争米英戦争でこれを用いている。米英戦争におけるマクエンリー砦の戦いに題材を採っているアメリカ国歌には、「rocket」の語が登場する歌詞の一節があるが、これはコングリーヴ・ロケットのことを指している。
本ロケットは第二次・第三次・第四次マイソール戦争の後、戦訓からイギリス王立工廠で開発されたものである。これらの戦争はイギリス東インド会社とインドのマイソール王国の間で戦われ、ロケットが兵器として投入された。戦後、幾種類かのマイソール・ロケットがイングランドへ輸送され、1801年、ウィリアム・コングレーヴは工廠の研究所で調査と開発プログラムに着手した。王立工廠による固体燃料ロケットの最初の試験は1805年に行われた。これらのロケットはナポレオン戦争、また米英戦争にて効果的に用いられた。
== 初期のインドのロケット ==
戦術としては、ティプー・スルターンと彼の父であるハイダル・アリーが、歩兵の陣列に対し、砲兵旅団によるロケットの大量投入という運用方法を開発した。ティプー・スルターンは『ファトフル・ムジャーヒディーン』と呼ばれる軍事書を著述しており、「Cushoon」と呼ばれるマイソールの各ロケット砲兵旅団は、200名のロケット砲兵から成ると規定している。マイソール王国では歩兵による16個から24個のcushoonを保有した。ロケットと花火が製造された町の地域は、「Taramandal Pet」として知られた。

こうしたロケット砲兵は、彼らの持つロケットを、シリンダーの直径と目標の距離から角度を計算して発射するよう訓練されていた。加えて、戦闘に投入された車輪付きのロケット発射器は、5発から10発のロケットをほぼ同時に発射することが可能であった。ロケットには数種類のサイズがあったが、通常は打ち延ばされた柔らかい鉄製チューブの一端を閉じたものを用いた。大きさは8インチ(20.3cm)長、直径1.5から3インチ長(3.81cmから7.62cm)である。ロケットは、これと4フィート長の(1.22m)竹製の軸を縛着して構成された。この鉄製チューブは、推薬として良好に充填された黒色火薬の収容部であり、また燃焼室として働いた。1基のロケットは1ポンド(0.45kg)の火薬をほぼ1,000ヤード(914.4m)にわたって運んだ。対照的にヨーロッパのロケットは鉄製のケースを用いず、燃焼室は大きな圧力に耐えられなかった。この結果、大距離に到達し得なかった〔Biography, Mysore History Tipu 〕。
ハイダル・アリーの父であるファトフ・ムハンマドは、インド南西部カルナータカ地方ブーディコーテ(Budikote)で治安維持を努める長官であり、アルコットの太守のために50名のロケット砲兵を指揮した。ハイダル・アリーの時代には、マイソール王国のロケット部隊の通常編成は約1,200名であった。ハイダル・アリーは、はじめて鉄製のケースを用いたロケットを戦争に投入した。

抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)
ウィキペディアで「コングリーヴ・ロケット」の詳細全文を読む




スポンサード リンク
翻訳と辞書 : 翻訳のためのインターネットリソース

Copyright(C) kotoba.ne.jp 1997-2016. All Rights Reserved.