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オリバー・サックス : ミニ英和和英辞書
オリバー・サックス[ちょうおん]
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〔語彙分解〕的な部分一致の検索結果は以下の通りです。

: [ちょうおん]
 (n) long vowel mark (usually only used in katakana)

オリバー・サックス : ウィキペディア日本語版
オリバー・サックス[ちょうおん]

オリバー・サックス (Oliver Sacks、1933年7月9日 - 2015年8月30日)は、イギリス〔Anthony, Andrew Oliver Sacks: The visionary who can't recognise faces The Guardian, 17 October 2010〕〔Brown, Andrew Seeing double The Guardian, 5 March 2005〕の神経学者。2007年7月よりコロンビア大学医科大学院教授。自身の扱った患者について記した一般啓蒙書を多く記している。サックスはこれら著作について、19世紀の医学秘話(文芸的筆致の非公式な傷病録)的な性質のものであると考えている。サックスが好んで挙げる例としてアレクサンドル・ルリヤの『偉大な記憶力の物語』がある。
== 概要 ==
サックスは1933年にロンドンで生まれ、総合診療医の父と外科医の母に育てられた。1958年にオックスフォード大学クイーンズ・カレッジで医学の学位を取得し、1962年にカリフォルニア大学ロサンゼルス校で神経医学の研修医となった。サックスは1965年以来ニューヨークに居住している。1966年からニューヨークのブロンクスにあるベス・アブラハム病院の顧問神経科医をつとめた。アルバート・アインシュタイン医科大学の神経科臨床医学の教授であり、ニューヨーク大学医学部の非常勤の教授でもあった。また、サックスは貧民救済修道女会の顧問神経学者でもあった。ニューヨーク市内で開業している。
2007年から2012年までコロンビア大学メディカルセンターの教授だった。
2008年大英帝国勲章(CBE)を受賞した〔Oliver Sacks dies in New York aged 82 BBC 30 August 2015〕。
著作にはサックスの担当した患者について、その詳細までが記されており、特に患者の体験に主眼が置かれている。そのうち一例では、サックス自身の例を挙げている。多くの場合、患者は完治することはないが、その代わりに自身の状況に新たな手段で対応している。
1916年から1927年にかけて世界中で流行した睡眠病による意識障害者を、実験用医薬品であったレボドパ(L-ドーパ)を使って覚醒させることに成功した。
::これは後にハロルド・ピンターにより 「いわばアラスカ(A Kind of Alaska)」(1982年)になった。
::『レナードの朝』(同名の映画の原著、映画は実話である原著に基づく創作)では、1920年代生まれの嗜眠性障害の患者にL-ドーパを投与した経験について書かれていた。これは、イギリスで制作されたテレビ番組「ディスカバリー」の題材にもなっている。
妻を帽子とまちがえた男」(1985年)でサックスはトゥレット障害自閉症アルツハイマーなどと闘う人々を描いた。(これは1986年マイケル・ナイマンによってオペラ化された)
火星の人類学者」(1995年)は、高機能自閉症と診断された学者のテンプル・グランディンについて語っていた。全米大ベストセラーになった。
著書は全米大ベストセラーになり、日本語を含む21か国語に翻訳されている。
サックスは視覚障害者であり、片目が失明しているという。この為、幾何学模様の幻覚が見えると話している(オリバー・サックス 「幻覚が解き明かす人間のマインド」)。
週刊文春、6月27日号(2013年)、67頁によれば、2013年のルイス・トマス賞授賞式にサックスが過去の受賞者として出席した際、福岡伸一氏の隣席であった。
2015年8月30日にがんのため死去した。82歳没〔オリバー・サックスさん死去 読売新聞 2015年8月30日〕。

抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)
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