翻訳と辞書
Words near each other
・ オオトノジ
・ オオトノヂ
・ オオトノヂ・オオトノベ
・ オオトノベ
・ オオトノベ・オオトノヂ
・ オオトヒワケ
・ オオトモヤスオミ
・ オオトモヨシヤス
・ オオトラツグミ
・ オオトリゲモ
オオトンボ目
・ オオナガクビガメ属
・ オオナガケシゲンゴロウ
・ オオナズチ
・ オオナマケモノ
・ オオナマケモノ科
・ オオナムジ
・ オオナムチ
・ オオナムヂ
・ オオナラ


Dictionary Lists
翻訳と辞書 辞書検索 [ 開発暫定版 ]
スポンサード リンク

オオトンボ目 : ミニ英和和英辞書
オオトンボ目[め, もく]
Order Protodonata
===========================
: [め, もく]
 【名詞】 1. (1) item 2. division 3. class 4. (2) piece (in Go)
オオトンボ目 : ウィキペディア日本語版
オオトンボ目[め, もく]

オオトンボ目(別名、原トンボ目、学名:Protodonata)は、巨大化した昆虫が含まれる絶滅した昆虫類()であり、英語では、”griffinfly”とも呼ばれている。オオトンボ目は、古生代(石炭紀後期からペルム紀)時代に存在した。ほとんどの種は、現生のトンボよりもわずかに大きいだけであったが、石炭期後期に存在したメガネウラ(''Meganeura monyi'')、メガティプス(''Megatypus'' )、ペルム紀前期に存在したメガネウロプシス・ペルミアナ(新参異名:メガネウロプシス・アメリカラ(''Meganeuropsis americana''))(''Meganeuropsis permiana'' )は、現在知られている最大の昆虫である。メガネウロプシス・ペルミアナは、翼長が最大71センチメートルであった〔Grimaldi & Engel 2005 p.175〕。
前翅と後翅とは、後翅の肛門(後方)部が大きいことを除き、翅脈(原始的な特徴)がほぼ類似している。前翅は、一般に後翅より細くてやや長い。現生のトンボ目と異なり、縁紋〔トンボの翅の前線の先にある翅の膜が黒や褐色をした部分〕がなく、翅にやや単純なパターンの翅脈を持っていた。
ほとんどの標本は翼断片のみ知られ、完全な翼はほんの数例しかなく、胴体の印象があるのはさらに少ない。標本から、大きな歯のある下顎をもつ球形の頭部、強いとげ脚、大きな胸、そして細長いトンボのような腹部が見られる。おそらくトンボのような捕食者であったと推測される。
いくつかの幼虫も知られており、現生のトンボの幼虫と同様の口器があり、活発な水生捕食者であることを示唆している。
オオトンボ目はトンボ目に含まれる場合もあるが、トンボ目に特徴のある翼の機能を欠いており、とは、俗称である”giant dragonfly”(巨大トンボ)の代わりに”griffinfly”を用いるよう提案している。
== 大きさ ==

石炭紀の昆虫がどのようにして大きく成長することができたかについての論争が行なわれてきた。気管を通した拡散によって酸素を体内に取り込む呼吸システムが昆虫の大きさに制約を与えるが、太古の昆虫はそれを大きく逸脱しているように見えるのだ。はじめに提案されたのは、当時の大気には酸素が現在の20%よりも多く含まれていたためにメガネウラは飛ぶことができたというものだった(Harlé&Harlé、1911)。この理論は、他の科学者によって却下されたが、巨大化と酸素利用性の関係について研究がさらに行われたことにより、最近ではこの説への追認が見られる。この理論が正しければ、これらの昆虫は酸素濃度低下の影響を受けやすく、現在のような大気中では生き残ることができなかったということだ。他の研究によると、昆虫は(単なる拡散ではなく)「気管圧縮・伸張の急速なサイクル」で呼吸をしていることを示している。現代の昆虫や鳥の飛行エネルギー論の分析により、酸素濃度と空気密度の両方が個体の大きさに関連性を提供することを示唆している。
オオトンボの巨大化を酸素と関連づける全ての説が抱える一般的な問題は、翼幅45センチメートルという非常に大きなメガネウラ科(学名:)が、フランスロデーヴのペルム紀後期という、大気中の酸素含有量が石炭紀やペルム紀前期よりもかなり低くなった時代で発見されていることである〔Nel A.N., Fleck G., Garrouste R. and Gand, G. (2008): The Odonatoptera of the Late Permian Lodève Basin (Insecta). ‘’Journal of Iberian Geology'' 34(1): 115-122〕。
Bechly(2004)は飛翔性脊椎動物の捕食者が存在しないことが、石炭紀とペルム紀の有翅亜綱の昆虫の大きさを最大にまで巨大化させ、餌となる草食性のとの進化的軍拡競走によって体の大型化が加速されたと推測している〔Bechly G. (2004): Evolution and systematics. pp. 7-16 in: Hutchins M., Evans A.V., Garrison R.W. and Schlager N. (eds): ''Grzimek's Animal Life Encyclopedia. 2nd Edition. Volume 3, Insects''. 472 pp. Gale Group, Farmington Hills, MI〕。

抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)
ウィキペディアで「オオトンボ目」の詳細全文を読む




スポンサード リンク
翻訳と辞書 : 翻訳のためのインターネットリソース

Copyright(C) kotoba.ne.jp 1997-2016. All Rights Reserved.