(Joseph Willem ……"> ウィレム・メンゲルベルク について
翻訳と辞書
Words near each other
・ ウィレム・ファン・ハネヘム
・ ウィレム・フルステーヘン
・ ウィレム・フレデリック (ナッサウ=ディーツ侯)
・ ウィレム・ヘンドリック・ケーソン
・ ウィレム・ヘンドリック・デ・フリース
・ ウィレム・ヘンドリック砦
・ ウィレム・ペイペル
・ ウィレム・ボルガー
・ ウィレム・マリウス・ドクテルス・ファン・リューエン
・ ウィレム・マリウス・ドクテルス・ファン・レーウェン
ウィレム・メンゲルベルク
・ ウィレム・ヤコブ・ルイテン
・ ウィレム・ルスカ
・ ウィレム・ルーロフス
・ ウィレム・ヴァン・オッテルロー
・ ウィレム沈黙公
・ ウィレム=アレキサンダー
・ ウィレム=アレクサンダー
・ ウィレム=アレクサンダー (オラニエ公)
・ ウィレム=アレクサンダー (オランダ王)


Dictionary Lists
翻訳と辞書 辞書検索 [ 開発暫定版 ]
スポンサード リンク

ウィレム・メンゲルベルク : ミニ英和和英辞書
ウィレム・メンゲルベルク
=====================================
〔語彙分解〕的な部分一致の検索結果は以下の通りです。


ウィレム・メンゲルベルク : ウィキペディア日本語版
ウィレム・メンゲルベルク

ウィレム・メンゲルベルクJoseph Willem Mengelberg, 1871年3月28日 - 1951年3月22日)は、オランダ指揮者フランツ・ヴュルナーの弟子であるため、ベートーヴェン直系の曾孫弟子にあたり、ベートーヴェン解釈には一目を置かれた。
甥にルドルフ・メンゲルベルク(音楽学者)とカレル・メンゲルベルク(作曲家)、カレルの息子にジャズピアニストのミッシャ・メンゲルベルクがいる。
== 生涯 ==
幼少期から特異な音楽的才能を見せ、8歳の時に作曲した合唱曲などはすでにCD化されている(オランダ国内盤のみ。廃盤)。メンゲルベルクは美声に恵まれ、幼少期から父(ブランデンブルク門の彫刻を担当)の彫刻工房の職人たちをまとめて教会音楽を中心とした合唱指揮などを行っていた。また、ケルンでの学生時代は、ヴァイオリン・管楽器などオーケストラの楽器を広く演奏する腕前を持っていた。このため回りの学生からの信任も厚く、声楽家の友人の伴奏を頻繁に手伝うなど、音楽家として見識を非常に広げた。肩を壊してヴァイオリン演奏を医師に止められたため、以後ヴァイオリンを自ら演奏することはなかったが、奏法自体は熟知しており、こうしたことがオーケストラ・トレーニングにすべて役立った。
1895年に24歳でアムステルダム・コンセルトヘボウ管弦楽団の首席指揮者として採用される。この際バッハの宗教曲を演奏する必要性を強く説き、特に『マタイ受難曲』の演奏に特別の意思を示した。このため、自ら合唱団を組織することを条件として提示し、コンセルトヘボウ管弦楽団の首席指揮者を引き受けている。後に、自らオーディションして組織した合唱団はトーンクンスト合唱団で、有名な1939年録音の『マタイ受難曲』などで実際に聴くことができる。その後、常任指揮者に就任した彼は、徹底した訓練で一流のアンサンブルに育て上げ、世界的な名声を得た。1922年から1930年の間は、自らオーディションして5つのオーケストラを統合再編したニューヨーク・フィルハーモニックの首席指揮者も兼任した。
国際的で精力的な仕事をこなしていたが、自身の健康状態は若い頃から優れず、特に呼吸器系が弱かった。このため、しばしばスイスの山荘で余暇を過ごして体調管理に努めたが、体調不良による演奏会のキャンセルも多かった。
国内での人気投票でウィルヘルミナ女王を抜いて1位になるなど、オーケストラの指揮者としては異例の人気振りだったが、こうしたことが裏目に出て、女王とは折り合いが悪かった。第二次世界大戦中、ドイツ軍がオランダを占領すると、その点をついたゲッベルスザイス=インクヴァルト(オランダ総督)に「真のオランダの象徴」として担がれ、指揮活動を継続した(イギリスに亡命した女王は「祖国の裏切り者」として喧伝された。また、メンゲルベルクはゲッベルスの招きでベルリン・フィルに客演している)。このことから、戦後は戦犯としてコンセルトヘボウを追われ、楽壇から追放された。その後はスイスグラウビュンデン州の山荘に隠棲、その後減刑され、1952年度からの音楽活動再開が決まるが、その直前に死去した。
晩年は不遇のうちに没したメンゲルベルクだが、オランダ人芸術家としては画家のレンブラントと共に、現在も高く評価されている。

抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)
ウィキペディアで「ウィレム・メンゲルベルク」の詳細全文を読む




スポンサード リンク
翻訳と辞書 : 翻訳のためのインターネットリソース

Copyright(C) kotoba.ne.jp 1997-2016. All Rights Reserved.