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イリヤ・ムーシン : ミニ英和和英辞書
イリヤ・ムーシン[ちょうおん]
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〔語彙分解〕的な部分一致の検索結果は以下の通りです。

: [ちょうおん]
 (n) long vowel mark (usually only used in katakana)

イリヤ・ムーシン : ウィキペディア日本語版
イリヤ・ムーシン[ちょうおん]

イリヤ・アレクサンドロヴィチ・ムーシン(、Ilya Musin、1904年1月6日(当時ロシアで用いられていたユリウス暦では1903年12月24日)、コストロマ - 1999年6月6日サンクトペテルブルク)は、ロシアの音楽教育者である。指揮法の理論家としてフィンランドヨルマ・パヌラオーストリアハンス・スワロフスキーカール・エスターライヒャーイタリアフランコ・フェラーラなどと並ぶ卓越した存在であり、「サンクトペテルブルク指揮楽派」(もしくは総称で「ロシア指揮楽派」とも呼ばれる)の創始者である。
== 概要 ==
ムーシンは指揮法を伝説的な巨匠であるニコライ・マルコアレクサンドル・ガウクに学んだ。1934年にレニングラート・フィルハーモニー交響楽団フリッツ・シュティードリーの副指揮者となった。その後ソビエト連邦政府の指示によりミンスクに移り、ベラルーシ国立管弦楽団を指導した。
戦時中にはタシュケントに疎開し、1942年6月22日に同地でショスタコーヴィチ交響曲第7番を演奏した。これはクイビシェフ(現サマーラ)でのサムイル・サモスードの指揮による初演に続く、同曲の二度目の演奏だった〔Последний из могикан 〕。
しかしムーシンの指揮者としての経歴は必ずしも華々しいものではなかった。彼は本質的には教育者だった。彼は指揮法の詳細な体系、指揮法の「科学」とでもいうべきものを究明した。その試みは1967年発表の主著、『指揮法の技術』(Техника дирижирования) に総括されている。ムーシンは自身が打ち立てた体系の基本原則を次のように公式化した。
指揮者は自らのジェスチャーによって音楽を表現しなくてはならない。指揮には音楽に生き生きとした豊かな表情を与えることと、アンサンブルの技術的な側面との二つの要素がある。これらは互いに弁証法的に対立する関係にあり、指揮者は両者を融合させる方策を見出さなければならない。

彼はすでに1932年にはレニングラート音楽院で教育活動を始めており、教育者としての経歴は60年以上にも亙る。教え子には次のような著名な指揮者がいる。コンスタンチン・シメオノフオディッセイ・ディミトリアディアルノリト・カッツヴラディスラフ・チェルヌシェンコユーリ・テミルカーノフヴァシリー・シナイスキーヴィクトル・フェドートフレオニート・シュリマンアンドレイ・チスチャコフルドルフ・バルシャイラヴィル・マルティノフヴァレリー・ゲルギエフエマニュエル・ルデュック=バロムショーン・エドワーズエンニオ・ニコトゥラセミヨン・ビシュコフトゥガン・ソヒエフミハイル・スニトコワシーリー・ペトレンコ西本智実など。彼の教育体系は世代を越えて、直接の弟子から若い指揮者へと受け継がれている。なお、彼自身の指揮者のキャリアも長く、94歳まで演奏会で指揮をした。
1998年に弟子の西本智実とともに来日し、京都市交響楽団を指揮した(西本にとっては、この時の京都市交響楽団の演奏会が祖国日本での公式デビューにあたる)。ムーシンはすでに高齢だったため指揮できるかどうかは直前になるまで確定していなかったが、当日には元気な姿で指揮を行った。ムーシンはその翌年に死去したから、これが生涯で唯一の来日演奏会となった。

抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)
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