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アノマロカリス類 : ミニ英和和英辞書
アノマロカリス類[あのまろかりするい]
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〔語彙分解〕的な部分一致の検索結果は以下の通りです。


アノマロカリス類 : ウィキペディア日本語版
アノマロカリス類[あのまろかりするい]

アノマロカリス類は、初期の海棲動物のグループ。主にカンブリア紀の地層から出土する化石として知られ、中国アメリカカナダポーランドオーストラリアなどで発見されている。長い間、これらの生息期間はカンブリア紀に限定されると考えられてきたが、デボン紀のシンダーハンネスの発見によって、生息期間の記録が数千万年も延長された。アノマロカリス類の体は石灰化されていないため、化石に残りにくく、中間の期間の化石は残されていない。アノマロカリス類は、既知のカンブリア紀の動物の中で最大である。たとえば、中国で発見されたものの中には、体長が2mにも及ぶものがある。また、ほとんどの種類が、活発な肉食動物であったと考えられている。
このグループをとして考えればアノマロカリス科(英: Anomalocarididae)となるが、グループの全貌や、側系統かどうかなどが不明であるため、アノマロカリス類(英: Anomalocaridid あるいは Anomalocarid)と表現する場合も多い。
== 特徴 ==
アノマロカリス類の特徴は以下である。上下に扁平な体型で、自由遊泳の生活をする、体節を持つ動物である。口の前方に2本の付属肢を持ち、それはエビの胴体に似ている。また口は円形の構造で、パイナップルの輪切りのようだが、硬く鋭い歯が円状に並んでいる。口は、円形というよりも長方形で、歯は中心で咬合することはなかったとも言われる。この口によりアノマロカリス類は、三葉虫のような硬い生物も食べることができたという説がある。この件についての議論はアノマロカリスを参照のこと。アノマロカリス類はまた大型の眼を持ち、側面には遊泳用のひれが並んでいた。
パラペユトイア・ユンナネンシスは、アノマロカリス類の一種であるが、足を持っていた〔http://www.trilobites.info/species2.html〕(パラペユトイアが真のアノマロカリス類か、ヨホイアハイコウカリスに近いかどうかについて学者間で議論がある)。
当時の海棲動物の多くと比べると、アノマロカリス類は飛び抜けて敏捷だったと考えられる。体の脇のひれを波打たせることにより、速いスピードでの移動や、水中停止などの動作もできたと思われる。この動作は、現生のエイや、コウイカの仲間と比較できる。アノマロカリス類のクチクラは、彼らの獲物よりもしなやかであり、これにより動作に有利になっている。
死ぬと、大型の体は、各部分にばらばらになりやすく、これはその脱皮殻でも同様であった。完全な全身化石が残ることは非常にまれである。当初、化石は部分が発見され、口の前方につながっていた関節を持つ付属肢は、節足動物の一部として記載されていた(全身像が復元されるまでは、この「エビ」と誤解されていた化石が、つねに頭部を欠いているのが謎とされていた)。口の部分はクラゲの化石と考えられ、「ペユトイア」と呼ばれた。また胴体は、海綿の一種と見なされ「ラガニア」と言われた。それぞれが関係しているとは考えられていなかった。これらの要素が再構成された1980年代以降、何種類かのが発見記載された。それらは、大付属肢の細部、尾部のあるなし、口の配置、その他の特徴に違いが見られる。
アノマロカリスという名称は「奇妙なエビ」を表す。これはもともと、ちぎれた付属肢に対して付けられた名称だったが、その後この動物体全体の名称として使用された。これは学名の先取権の原則によるものである。しかし実際、組み立てられた姿は、口の近くに大付属肢が付いた、奇妙で巨大なホウネンエビのようである。
アノマロカリス類は初期~中期のカンブリア紀に繁栄したが、やがて絶滅した。おそらく、カンブリア紀の終わり頃に、多くの頭足類が、水中捕食者としての地位を取って代わったのかもしれない。

抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)
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