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うるう秒 : ミニ英和和英辞書
うるう秒[びょう]
=====================================
〔語彙分解〕的な部分一致の検索結果は以下の通りです。

: [びょう]
 【名詞】 1. second (60th min) 

うるう秒 ( リダイレクト:閏秒 ) : ウィキペディア日本語版
閏秒[うるうびょう]

閏秒(うるうびょう、)は、現行の協定世界時 (UTC) において、世界時UT1との差を調整するために追加もしくは削除されるである。この現行方式のUTC1972年に始まった。2015年までに実施された計26回の閏秒は、いずれも1秒追加による調整であった。26回目の閏秒の挿入は、2015年7月1日午前9時直前(日本時間)に行われた〔 「うるう秒」挿入のお知らせ、2015年1月16日、独立行政法人 情報通信研究機構〕。
== 概要 ==

=== 1日の長さ LOD (Length of Day) ===

地球の自転に基づく世界時は、太陽が朝に出て夕方に沈むといった、日常生活に関係する時間観念からは便利である。しかし、地球の自転の角速度、すなわち「1日の長さ (LOD : Length of Day)」は一定ではない〔質問4-4) 1日の長さは変化しているの? 国立天文台 2012年12月7日閲覧〕。なお「LOD」は、1日の長さそのもの(例えば、86 400.002秒)をいう場合もあるが、1日の長さから86 400秒を差し引いたもの(例えば、0.002秒または2ミリ秒)をいうことが多い〔 length of day (LOD)、IERS Glossary〕ので注意が必要である。
24時間×60分×60秒 = 86 400秒であるから、歴史的には1秒の長さは1日の長さの86 400分の1と定義されてきた。問題は、この1日の長さとして、いつの時点における1日の長さを採用するかである。1956年に秒の長さを1900年1月1日時点の地球の公転速度によって定義した(これを暦表秒という。)とき、その秒の長さは、1750年から1892年までの間(約140年間)のLODの天文観測結果によっていた(これはほぼ1820年時点でのLODの1/86 400を1秒と定めたことになる)。
1955年頃に、アメリカ海軍天文台 (USNO) のウィリアム・マーコウィッツイギリス国立物理学研究所 (NPL) のルイ・エッセンは、セシウム原子の超微細遷移周波数と暦表秒との関係を研究し、1秒が周期だという数値を得たのであるが、彼らが基準とした秒の長さは、上記の暦表秒であった。そして、1967年に国際原子時 (TAI) におけるの長さを決めたとき、その長さは、マーコウィッツとエッセンが求めた周期の通りに定義された。
LODは長期的な傾向として100年間(正確にはユリウス世紀 = 36 525日)につき約1.4ミリ秒/日だけ長くなる〔 LEAP SECONDS, USNO "Through the use of ancient observations of eclipses, it is possible to determine the average deceleration of the Earth to be roughly 1.4 milliseconds per day per century. "〕。1967年は、暦表秒の基準であった1820年から約150年が経過しており、この時点ですでに、LODは86 400.002秒(つまり2ミリ秒だけ長い。)程度になってしまっていたのである〔アメリカ海軍天文台 (USNO) によるLEAP SECONDS の解説 「The Earth is constantly undergoing」から始まるパラグラフ及び次の「The length of the mean solar day has increased」から始まるパラグラフ "The length of the mean solar day has increased by roughly 2 milliseconds since it was exactly 86,400 seconds of atomic time about 1.88 centuries ago (i.e. the 188 year difference between 2008 and 1820). That is, the length of the mean solar day is at present about 86,400.002 seconds instead of exactly 86,400 seconds."〕。こういうわけで、国際原子時による秒の定義が1967年にスタートしたときには、1日の長さ (LOD) と86 400秒(国際原子時によるもの)との間には、すでに数ミリ秒の差が存在していたのである。
秒の定義の基であるセシウム原子の振動数(精度は10-11)は、いうまでもなく、地球の自転(1日の長さ)(精度は10-8)とは全く無関係であり、かつ精度が1000倍も違うのであるから、国際原子時世界時との差が1950年代からすでに生じていたことと、そして、その差(マイクロ秒 - ミリ秒単位)がそれ以降は不安定になることは、当初から予定されていたことなのである。


抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)
ウィキペディアで「閏秒」の詳細全文を読む

英語版ウィキペディアに対照対訳語「 Leap second 」があります。




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