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M1911 : ウィキペディア日本語版
M1911[えむ1911]

M1911は、ジョン・ブローニングの設計に基づき、アメリカ合衆国コルト・ファイヤーアームズ(コルト)社が開発した自動拳銃である。1911年の正式採用から1985年までの間、アメリカ軍の制式拳銃として第一次世界大戦第二次世界大戦朝鮮戦争、そして、ベトナム戦争で用いられた。
日本で使われる通称である「コルト・ガバメント(Colt Government)」は、民間向けモデルの1つ「ガバメント・モデル(官給型)」に由来する。日本以外では単に1911(ナインティーン・イレブン)と呼ばれる。兵士の間では「ハンド・キャノン」の愛称で呼ばれたこともある。


== 概要 ==

1911年3月29日アメリカ軍に制式採用され、拳銃としての制式名称「M1911」、のちに1926年に改良が加えられたものは「M1911A1」と名付けられた。1985年ベレッタ92Fが制式採用されるまで、実に70年以上にわたってアメリカ軍の制式拳銃であった。その後も一部の特殊部隊海軍で改良を加えたM1911と部品の一部を新品に交換した物を使用している。ベレッタ92Fが後継になり制式を解かれた後もアメリカ軍とその特殊部隊で使われ続けている。銃の使用年数を加算すると100年を超え、一部はアメリカ軍に配備されてから90-100年以上も使用されているものもある。
戦時中にはコルト社以外にも様々なメーカーが軍に納入するためのM1911を製造し、細部や刻印が異なるバリエーションが数多く存在する。例えば軍用M1911のグリップの材質は、製造メーカーや製造時期によってベークライト製のものやウォールナット製のものなどがある。
軍からの「1発でも、敵の動きを止められるだけの威力がほしい」という要望に基づき、ジョン・ブローニングが考案した、.45ACP(.45Auto Colt Pistol)という大口径弾を使用するM1911は、そのストッピング・パワーの高さから信頼された。軍用のM1911およびM1911A1の口径は.45ACP、装弾数はシングル・カラム・マガジンによる7+1発であるが、その後の民間でのバリエーション展開によって9x19mmパラベラム弾.40S&W弾など各種の弾薬に対応したバージョンが生まれた。競技用にはパワフルかつフラットな弾道の.38スーパーの人気が高い。
現代の自動拳銃に広く用いられるティルトバレル式ショートリコイル機構(スライドが後退する際に銃身が水平より僅かに上を向く。右の写真参照)の元祖であり、20世紀における世界各国の自動拳銃開発に対し、非常に大きな影響を与えた。
誕生以来大半のパーツのほとんど設計が変わっていないため、非常に豊富なカスタムパーツが存在し、使用者の好みに合わせてカスタムしやすい銃である。現在もM1911を称する拳銃を多数のメーカーやカスタムショップが製造しており、そのバリエーションは把握できないほど増え続けている。同様にグリップも様々なものが作られており、ラバー製やアルミ製、中には象牙などの高価な素材で作られたものまで販売されており、専門のコレクターまで存在している。
大きな特徴として、握った時親指と人差し指の股が当たる部分に安全装置(グリップセーフティ)があり、これをしっかり握り込まないと撃てない仕組みになっている。カスタム品の中にはグリップセーフティを敢えて外した物も存在する。

抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)
ウィキペディアで「M1911」の詳細全文を読む




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