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M-3SIIロケット : ミニ英和和英辞書
M-3SIIロケット[みゅーすりーえすつー]
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〔語彙分解〕的な部分一致の検索結果は以下の通りです。


M-3SIIロケット : ウィキペディア日本語版
M-3SIIロケット[みゅーすりーえすつー]

M-3SIIロケットミュースリーエスツーギリシア文字のミューにローマ数字のⅡ)は、日本文部省宇宙科学研究所(現宇宙航空研究開発機構宇宙科学研究所、ISAS)が日産自動車宇宙航空事業部(以下、日産)と共同で開発し、日産が製造、ISASが運用した3段式の固体燃料ロケット
== 概要 ==
M-3SIIは世界でも稀な、惑星間軌道へ探査機を投入できる全段固体燃料ロケットである。
1981年昭和56年)に東京大学宇宙航空研究所が改組されて発足した宇宙科学研究所では、1986年(昭和61年)のハレー彗星大接近における国際共同調査を行うことを決定した。しかし、惑星間軌道に探査機を載せるには、地球重力を離脱する速度(第二宇宙速度)が必要とされ、既存のM-3Sでは明らかに力不足であり、新たなロケット開発が急務であった。
第一段目のみM-3Sからの流用であるが、そのほかは全て新設計された。1985年(昭和60年)にさきがけすいせいの打ち上げに成功し、1995年平成7年)までに8回の打ち上げが行われ、うち1995年1月15日に打ち上げられたEXPRESS以外の、計7機の探査機と人工衛星の打ち上げに成功した。特にさきがけの打ち上げに際しては、当時の航空宇宙開発関係者にあった「全段固体燃料のロケットのみで、地球の重力圏を脱出することはほぼ不可能」という既成概念に対するISASの挑戦という意味合いも込められた打ち上げであった。そして打ち上げの成功により、M-3SIIは世界初の「燃焼の制御が困難である全段固体燃料ロケットによる地球重力圏の脱出」を成し遂げると共に、海外の航空宇宙開発関係者から注目されることとなる。
近年開発された大型ロケットには珍しく、海側に傾けたレールランチャーにより斜めに発射される。これは、重力ターン方式の飛行マニューバーに従い、積極的な誘導制御を行わず、誘導装置は、あらかじめランチャーによって設定された理想飛翔経路とのズレを補正するのみである事による。次世代のM-Vロケットも、ランチャーによる斜め打ち上げであるが、これはロケットの打ち上げに失敗した場合、いち早く海側に投げ落とすことで発射台の被害を最小限に抑えるためである。
1996年(平成8年)2月21日に打ち上げられたJ-IロケットにはM-3SIIの第二段、第三段が流用されている。
大型の補助ブースタSB-735ラムダ4Sの第一段目を改良)、第一段目・第二段目より太いハンマーヘッド型ノーズフェアリングに代表される独特の外観と、華々しい打ち上げ実績、後述されている痛快なエピソード(スパイクノーズの件や第1段の直径1.4m制約の件など)とが相まって、今でもファンが多い。

抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)
ウィキペディアで「M-3SIIロケット」の詳細全文を読む




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