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郡垣遺跡[こおりがきいせき]
郡垣遺跡(こおりがきいせき)は、島根県雲南市仁和寺地区に存在する弥生時代〜古代までの複合遺跡。 == 概要 == 2005年に防火水槽の設置時に発見される。この時の調査では大量の弥生土器が出土しているが、遺構は検出されていない。翌年の2006-2007年は道路の拡張に伴う発掘調査が行われている。この時1辺が1mを超える、大型の柱穴を数多く検出し注目を集める遺跡となる。遺跡付近は昔より出雲国風土記記載の旧大原郡家の推定地とされていた箇所である。 現在は雲南市教育委員会によって建物等の範囲確認調査が継続的に行われている。2009年と2010年の調査では建物の長さが31mにも及ぶ長大な建物跡が検出されたほか、礎石建物も数棟検出されているが、古代の遺物が出土しないことから建物などの正確な年代が確定出来ていない。しかし多くの専門家や考古学者は遺構の状況や配置などから官衛遺跡の可能性が極めて高いと指摘している。 調査は2011年以降も雲南市教育委員会を調査主体として、島根県教育委員会や文化庁などの協力を経て継続的に行われる見通しである。 遺物等の出土で官衛遺跡と確認されれば、文献史料を考古史料が実証する極めて重要な遺跡となる事は間違いないであろう。また郡家の移転という古代の行政を考える上で非常に興味深い遺跡となる。
抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「郡垣遺跡」の詳細全文を読む
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