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走る喫茶室 : ウィキペディア日本語版
走る喫茶室[はしるきっさしつ]

走る喫茶室(はしるきっさしつ)は、かつて小田急電鉄(小田急)が運行する特別急行列車小田急ロマンスカー)の車内において提供されていた、シートサービスの名称である。
1949年に開始されたサービスで、小田急ロマンスカーの特徴の1つとして定着していた〔が、1995年3月にサービスは終了となった〔。その後は通常のワゴンによる車内販売サービス(ワゴンサービス)が行われていたが、2005年に一部のロマンスカーにおいて同様のシートサービスが復活している〔。
サービスが行われていた当時、三井農林日東紅茶)の車内サービス係員を「スチュワーデス」、森永エンゼルの車内サービス係員を「コンパニオン」と呼称していた〔ことに倣い、以下本項ではそのように表記する。
== 沿革 ==

=== 導入の経緯 ===
小田急の前身となる小田原急行鉄道では、戦前に新宿から小田原までノンストップで運行する「週末温泉急行」を運行しており〔、この車内でお茶のサービスをしたといわれている〔が、真偽は定かではないとされている〔〔小田急電鉄OBの生方良雄は「長距離列車では籠を片手にお菓子などを販売しており、この列車にも乗っていたのだろう」と推測している(『小田急物語』 p.19)。〕。
戦後、小田急では1948年10月から箱根への観光客を輸送する特急列車(箱根特急)を運行開始していた〔。運行開始当初はロングシートの1600形の座席にシートカバーをかけて、灰皿を並べただけであった〔が、1949年からはクロスシートを装備した特急用車両として1910形を導入することになった〔。
この時に、特急列車の車内で乗客サービスの検討の1つとして「お茶でも出せないか」という案があった〔。乗客全員に紅茶とケーキを提供するという案もあった〔が、特急券を購入した乗客に対しての物品提供は規則上不可能であった〔。そこで、車内で飲料と軽食を販売することになった〔。乗車時間や車両編成も短く、食堂車を連結することはせず、車内に喫茶カウンターを設けた上で、飲料・軽食を座席まで届けるサービス形態(シートサービス)を行うこととした〔。
小田急では森永製菓・明治製菓・三井農林にシートサービスの営業について打診をした〔。しかし、採算性の問題から次々と断られた〔。新宿中村屋からは車内販売を行ってもいいという意思表示があった〔が、販売係員がウェイトレス(女性)ではなくウェイター(男性)という内容であったため、この話はまとまらなかった〔。最終的には、日東紅茶が「採算を離れて紅茶の普及宣伝として」担当することになった〔。こうした経緯から、当時の三井農林の担当セクションは「PR課」であった〔。

抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)
ウィキペディアで「走る喫茶室」の詳細全文を読む



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