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縞状鉄鉱床 : ウィキペディア日本語版
縞状鉄鉱床[しまじょうてっこうしょう]

縞状鉄鉱床(しまじょうてっこうしょう、Banded Iron Formation、BIF)あるいは縞状鉄鉱鉱床(しまじょうてっこうこうしょう)〔『学術用語集 地学編』(文部省編、1984年、ISBN 4-8181-8401-2、オンライン学術用語集 )の表記は「しま状鉄鉱鉱床」。〕は、写真のように縞模様が特徴的な鉄鉱石鉱床である。一般に非常に大規模な鉱床を形成しており、現在工業的に使われる鉄鉱石の大半がこの縞状鉄鉱床から採掘されている。縞状鉄鉱層とも呼ばれる。
== 概要 ==
先カンブリア紀海底堆積した酸化鉄を主体とする堆積鉱床である。北アメリカオーストラリアには厚さが数百m、長さが数百km以上に達する大規模な鉱床があり、全世界の鉄鉱石埋蔵量(1,500億トン)の大半がこの縞状鉄鉱床である。また機械による大規模な採掘が可能なので、現在の世界の鉄鉱石の需要(年間約6億トン)の大部分を縞状鉄鉱床から産出する鉄鉱石がまかなっている。縞状鉄鉱床の名は、鉄鉱石に富む部分と主にケイ酸塩鉱物から成る部分が、各々厚さ0.5~3cm程度の縞状に細かく互層していることから名づけられた〔『地球鉱物資源入門』 111頁。〕。鉱床の生成原因は、当時の無酸素状態の海水に大量に溶解していた鉄イオンが、生物光合成が始まって以後その副産物である酸素分子酸化されて海中に沈殿したものと考えられている。

抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)
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