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浅間信仰 : ウィキペディア日本語版
富士信仰[ふじしんこう]

富士信仰(ふじしんこう)は、富士山の神に対する神祇信仰山岳信仰の1つ。
== 概要 ==

富士信仰は、富士山そのものを神と見立てるなど、何らかの形で富士山を信仰・崇拝の対象とすることであり、代表的なものとして、浅間信仰(せんげんしんこう。富士浅間信仰とも)がある。その他、著名なものに村山修験富士講などがある。
ここでは特に浅間信仰について詳述する。
浅間信仰の核となる浅間神社は、富士山の神霊として考えられている浅間大神を祀る神社である。静岡県および山梨県を中心として全国に約1300社の(富士神社)が分布する。富士山8合目以上の大半の境内(詳細は富士山本宮浅間大社にて)とする富士山本宮浅間大社(静岡県富士宮市)を総本宮としている〔東口本宮冨士浅間神社(静岡県駿東郡小山町)や、北口本宮富士浅間神社(山梨県富士吉田市)を総本社とする考えもある。神社天ホームページの浅間神社より 〕。なお富士山本宮浅間大社の元宮とされる富士山本宮山宮浅間神社は、社殿を持たない形式の神社であり、富士信仰の祭祀形態を持つ神社として希少である。
浅間大神は、木花咲耶姫命のことだとされるのが一般的である。浅間神社の祭神がコノハナノサクヤビメとなった経緯としては、コノハナノサクヤビメの出産に関わりがあるとされ、火中出産から「火の神」とされることがある。しかし、富士山本宮浅間大社の社伝では火を鎮める「水の神」とされている。しかし、いつ頃から富士山の神が木花開耶姫命とされるようになったかは明らかではない。多くの浅間神社のなかには、木花咲耶姫命の父神である大山祇神や、姉神である磐長姫命を主祭神とする浅間神社もある。浅間神社の中には、浅間造と呼ばれる特殊な複合社殿形式を持つものもある。浅間大神は神仏習合によって、浅間大菩薩と呼ばれることもある。
富士山はしばしば噴火をして山麓付近に住む人々に被害を与えていた。そのため噴火を抑えるために、火の神または水徳の神であるとされた木花咲耶姫を神体として勧請された浅間神社も多い。
富士信仰とは、直接の関係はないが、日蓮宗富士門流(日興門流)も富士山に拠点を置いている。宗祖日蓮の「富士山に本門の戒壇を建立すべきものなり(要旨)」との遺命に基づき、富士山麓に大石寺が建立されている。その他にも、日蓮の高弟日興及びその弟子たちによって有力な寺院・宗派が開設されており、上条大石寺北山本門寺西山本門寺小泉久遠寺下条妙蓮寺を総称して富士五山と呼ばれる。
富士信仰とは直接の関わりはないが、やはり現在においても富士山は宗教的な聖地と見なされることが多い。白光真宏会オウム真理教法の華三法行のように、活動拠点を置くなどする新宗教教団が存在する。

抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)
ウィキペディアで「富士信仰」の詳細全文を読む



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