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氷室[ひむろ, ひょうしつ]
氷室(ひむろ、ひょうしつ、英語:ice house)とは、氷や雪を貯蔵することで冷温貯蔵庫として機能する専用施設のこと。古代より世界各地で利用されてきた蓄熱施設であり、気候により氷雪が溶けて無くなってしまう高温の時期がある地域や一年を通して氷雪が存在しない地域で利用され続けている。 == 構造 == 掘った穴と敷き詰め包み込むための藁だけでできたものや、氷雪の上に断熱材(藁、断熱シートなど)をかぶせるだけのものもある。このようなタイプは日本では雪蔵(ゆきくら、ゆきぐら)あるいは雪中貯蔵庫(せっちゅうちょぞうこ)などと呼ばれ、氷室の一種である。雪蔵は、酒の貯蔵によく用いられている。 恒久的使用に耐える石造ドームで構築されたアイスハウスまで様々な様式があるが、いずれにしても伝統的土木技術によって建造あるいは設置されるものであり〔近代的工業技術によって建造された自然利用型の冷温貯蔵施設に「氷室」の名が用いられる可能性はあるが、そのようなものは本義からのイメージ的借用・転用と考えることができる。〕、冷蔵庫(機械式冷温貯蔵庫)が発明される以前は現在よりも一般的な冷温施設であった。 施設の用途は、生鮮食品を含む食品その他の保存のほか、氷雪そのものが納涼や医療に活用されることも珍しくなかった。 氷室は英語ではアイスハウスとよばれ、イングランド、スコットランド、アメリカ合衆国、ほかにイタリア、ペルシアなどにも存在している〔掲載画像を参照〕。
抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「氷室」の詳細全文を読む
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