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朝鮮民主主義人民共和国の国際関係 : ウィキペディア日本語版
朝鮮民主主義人民共和国の国際関係[ちょうせんみんしゅしゅぎじんみんきょうわこくのこくさいかんけい]

朝鮮民主主義人民共和国の国際関係(ちょうせんみんしゅしゅぎじんみんきょうわこくのこくさいかんけい)では、朝鮮民主主義人民共和国(北朝鮮)の国際関係について記述する。
北朝鮮の国際関係は緊張し、予測できないことがしばしばである。朝鮮戦争休戦協定が署名された1953年7月27日以降、北朝鮮政府はもっぱら孤立主義をとり、北朝鮮は世界で最も権威主義的な社会になった。北朝鮮は法的にはいまだ大韓民国(韓国)や西側諸国と戦争状態にあり、中華人民共和国(中国)との密接な関係を維持し、他の国との関係はしばしば限定的である。
南北朝鮮政府は軍事境界線38度線)は一時的なものであり、恒久的なものではないと主張している。両国の軍事境界線から南北それぞれ2000メートルの非武装地帯が広がっている。
== 諸外国との関係 ==
北朝鮮は、歴史的に、西側諸国、および西側諸国との関係が良好な国々とは距離を置いて来た。1970年代から1980年代にかけて、北朝鮮は日本人韓国人の拉致事件を起こした。その問題は北朝鮮が拉致を認めることによって部分的には解決したが、2つの国との争いはまだ続いている。また、米国は北朝鮮が大量の高品質な偽札作りをしていることを非難している。しかし、韓国は朝鮮統一を目指して1990年代から続けている太陽政策を維持し、北朝鮮の指導層に敵意を持つことを避けてきた。
1980年代以降、北朝鮮核問題は北朝鮮の国際関係を圧迫してきた。北朝鮮が1994年の米朝枠組み合意を無視し、核の軍事利用計画を継続している証拠があると米国が主張すると、北朝鮮は米軍首脳との私的な懇談においてウラン濃縮計画の存在を認めた。2003年1月10日、北朝鮮は核拡散防止条約から脱退し、米国との二国間対話を主張したが、2003年8月、韓国、中国、ロシア日本を加えた六者会合を開催することに合意した。会合は2005年9月19日に合意に至るまで2年間続けられたが、2006年10月、北朝鮮が核実験を行うと危機にさらされた。その後2007年2月13日、米朝および日朝関係の正常化を条件に加えた合意が交わされ、北朝鮮は寧辺核施設での核開発を凍結した。
1945年以降、ソ連は北朝鮮に対する経済的、軍事的支援を行い、そのことが1950年の南への進行を可能にした。ソ連は朝鮮戦争の間も支援を続け、停戦後も北朝鮮経済の復興に大きく貢献した。また1958年まで続けられた中国人民志願軍の支援とその存在は中朝関係に大きな影響を与えた。1961年、北朝鮮はソ連、中国と公式にソ朝友好協力相互援助条約(ロシアに引き継がれた)、中朝友好協力相互援助条約をそれぞれ締結し、それらの条約は公式にはまだ失効していない。冷戦期のほとんどにおいて、北朝鮮はソ連、中国と等しい間隔をとり続け、いずれか一方に明確に擦り寄ることは避けてきた。
1970年代から1980年代前半にかけて起きた米中国交樹立、ソ連の支援を受けたベトナムによるカンボジア占領ソ連のアフガニスタン侵攻は中国とソ連の緊張を生み出した一方で、北朝鮮はこれら主要な共産主義の同盟国との関係を維持した。北朝鮮は中ソ対立に巻き込まれることを避けようとしてきたが、両国からの支援は受け続け、双方いずれか一方に依存することは避けようとした。1984年、金日成がモスクワを訪問し、ソ朝関係は劇的に改善した。北朝鮮はソ連の最新の兵器と多くの経済の支援を得ることができた。
韓国は1990年にソ連と、1992年には中国とそれぞれ国交を樹立し、北朝鮮とその伝統的な同盟国との関係は危機に瀕した。それだけでなく、1989年の東欧諸国1991年のソ連における共産主義の崩壊により北朝鮮の同盟国、特にソ連からの支援は劇的に減少した。これらの変化とこれらの同盟国から軍事的、経済的支援を受けられなくなった事実があるにもかかわらず、北朝鮮は主体思想に基づき、どの国にも依存しない好戦的な態度をとることを宣言した。
1992年4月20日に金日成国家主席の80歳の誕生日に「平壌宣言」(正式名:社会主義偉業を擁護し前進させよう)が採択された。この宣言には金日成国家主席の誕生日に出席と祝いに来て集まった世界70の政党代表(うち48人は党首)が署名した。その中にはソビエト連邦や東欧で新たな社会主義運動を展開している諸政党が含まれていた。
また、北朝鮮は多くの多国籍機構に参加している。1991年9月、北朝鮮は国際連合に加盟した。他にも北朝鮮は国際連合食糧農業機関国際民間航空機関万国郵便連合国際連合貿易開発会議国際電気通信連合国際連合開発計画国際連合教育科学文化機関世界保健機関世界知的所有権機関世界気象機関国際海事機関赤十字国際委員会非同盟に属している。
2000年7月、北朝鮮はASEAN地域フォーラム(ARF)に参加し、7月26日から27日にかけてバンコクで開催されたARF閣僚会議に白南淳外相が出席した。北朝鮮はその年から二国間関係を構築し始め、イタリアオーストラリアフィリピンと国交を樹立した。英国は2000年12月13日、〔FCO: Country Profile: North Korea カナダは2001年2月、〔- Bilateral Relations Canada-DPRK - Ministry of Foreign Affairs and International Trade ドイツニュージーランドはそれぞれ2001年3月1日に北朝鮮と国交を樹立した〔Auswärtiges Amt: Länderinformation ドイツ民主共和国とは国交を樹立していた。)〕 〔North Korea - Country Information Paper - NZ Ministry of Foreign Affairs and Trade 〕。メキシコは北朝鮮との国交を維持している。 フランス米国は北朝鮮と国交がなく、樹立しようとする意思も示していない。しかし、北朝鮮はパリ近郊に大使ではないが代表団を派遣している。
2007年2月13日、寧辺核施設の無力化の見返りとして、日米は北朝鮮との国交正常化の協議を開始した。
2008年3月28日、韓国の国防筋は北朝鮮が西海岸に向け短距離ミサイルの発射したと伝えたが、韓国大統領府は北朝鮮の「通常の軍事訓練」だとしてとりあわなかった。2008年3月27日、韓国政府は北朝鮮から統一部職員11名を召還し、金夏中統一部長官は会見を行った。彼は北朝鮮核問題の進展がない限り経済協力は難しいと語った〔"Report: North Korea test-fires missiles" , ''CNN'', March 28, 2008〕。

抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)
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