翻訳と辞書
Words near each other
・ 報酬系
・ 堲
・ 堳
・ 場
・ 場つなぎ
・ 場の古典論
・ 場の演算子
・ 場の理論
・ 場の空気
・ 場の量子化
場の量子論
・ 場の量子論の歴史
・ 場の雰囲気
・ 場を取る
・ 場ゾロ
・ 場中路駅
・ 場代
・ 場内
・ 場内アナウンス
・ 場内信号


Dictionary Lists
翻訳と辞書 辞書検索 [ 開発暫定版 ]
スポンサード リンク

場の量子論 : ウィキペディア日本語版
場の量子論[ばのりょうしろん]

場の量子論(ばのりょうしろん、英:Quantum Field Theory)は、量子化された素粒子物理ではこれが素粒子そのものに対応する)の性質を扱う理論である。
== 概要 ==
量子論の中でも、位置運動量などの古典力学由来の物理量と、スピンなどの量子論特有の物理量を、基本変数とする量子論を量子力学と呼ぶ。一方、基本変数として「とその時間微分または共役運動量」を用いる量子論を場の量子論と呼ぶ。量子力学は、場の量子論を低エネルギー状態に限った時の近似形として得られる。現代では、古典的に場であったもの(電磁場など)だけでなく、古典的に粒子とみなされてきた物理系(電子など)の量子論も、場を基本変数にしたほうが良いことがわかっている。
場の量子論は、高エネルギーの系や、凝縮系(多体系)を記述する。場の量子論は特殊相対論的要請を満たす形式を備え、量子力学と特殊相対性理論の両方を満足する。素粒子物理原子核物理学物性物理といった領域で、基礎理論として用いられる。
; 素粒子物理学 : 素粒子の振る舞いを記述するのに用いられる。素粒子が反応し新たな素粒子となる現象はその一例である。量子電磁力学ワインバーグ・サラム理論量子色力学といった、実験によって検証されている理論や、弦理論等の仮説上の理論が、場の量子論を基礎として研究されている。
; 物性物理学 : 臨界現象相転移などの多体論的効果を記述する。超伝導BCS理論量子相転移といった物理が、場の量子論の文脈により理解される。
摂動的場の量子論では、粒子の間に働く力は、力を伝える粒子の交換により生じる。例として電子の間に働く電磁力は、光子の交換により生じる。同様に、ウィークボソン弱い力を媒介し、グルーオン強い力を媒介する。
力を媒介するのと同じ場の励起である光子が、塊状のとして電磁波となり、またナノスケールの現象においては粒子のように振舞う。電子も同様で、対応した場の励起として表される。このように、古典物理での粒子と場は、場の量子論により粒子と場の2重性を持つ形式に書き改められる。

抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)
ウィキペディアで「場の量子論」の詳細全文を読む



スポンサード リンク
翻訳と辞書 : 翻訳のためのインターネットリソース

Copyright(C) kotoba.ne.jp 1997-2016. All Rights Reserved.