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フルスルチアミン : ウィキペディア日本語版
フルスルチアミン

フルスルチアミン:Fursultiamine、アリナミン-F)は、テトラヒドロフルフリルジスルフィドチアミンとしても知られており、ジスルフィドチアミンやアリチアミンの誘導体である。フルスルチアミンは、脚気等のビタミンB1欠乏症の治療のためにチアミンの親油性を高める目的で1960年代に日本で開発され、日本のみならずスペインオーストリアドイツ米国でも製薬化された。フルスルチアミンは、米国でビタミン剤としてOTC(over-the-counter)薬としても販売されている。
フルスルチアミンは、ビタミン欠乏症の適用に加えて、アルツハイマー症自閉症に対して臨床検査が行われ効果はあったものの微々たるものであった。フルスルチアミンは、運動中の代謝改善や肉体疲労の軽減についても研究が行われた。
フルスルチアミンについて次のような歴史が存在する。1952年(昭和27年)3月8日に京都大学衛生学の藤原元典は、武田薬品工業研究部と提携してニンニクとビタミンB1が反応するとニンニクの成分アリシンがB1(チアミン)に作用してできる「アリチアミン」ができると報告した。そのアリチアミンは、体内でB1にもどり、さらに腸管からの吸収がきわめてよく、血中B1濃度の上昇が顕著で長時間つづく、という従来のビタミンB1製剤にはない特性があることを報告した。また、武田薬品工業は、アリチアミンの製剤化に力を入れ(製品開発のきっかけは、旧陸軍から脚気の治療薬開発を依頼されたこと)、1954年(昭和29年)3月、アリチアミンの誘導体であるプロスルチアミンの内服薬「アリナミン錠」が発売され、従来のビタミンB1剤に見られない優れた効果を示した。アリナミンとその類似品の浸透により、当時、手の打ちどころがなかった潜在性脚気が退治されることとなった。日本の脚気死亡者は、大正末期に年間25,000人を超えていたものの、1950年(昭和25年)3,968人、1955年(昭和30年)1,126人、1960年(昭和35年)350人、1965年(昭和40年)92人と減少したのである〔山下政三『鴎外森林太郎と脚気紛争』日本評論社、2008年、459-460頁〕。アリナミンは服用すると呼気にニンニク臭が出る〔http://www2.incl.ne.jp/~horikosi/No16.html〕ので改良がはかられ、武田薬品工業は、1961年、ビタミンB1誘導体であり上述のように親油性をより改善したフルスルチアミンが配合された黄色の糖衣錠として「アリナミンF」を発売したものである。
==脚注==



抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)
ウィキペディアで「フルスルチアミン」の詳細全文を読む



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