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フランシスコ会 : ウィキペディア日本語版
フランシスコ会[ふらんしすこかい]

フランシスコ会(フランシスコかい、、)またはフランチェスコ会(フランチェスコかい)は、13世紀イタリアで、アッシジのフランチェスコによってはじめられたカトリック教会修道会の総称であり、広義には第一会(男子修道会)、第二会(女子修道会)、第三会(在俗会)を含む。現在、その活動は全世界にわたっている〔石井(2004)「フランシスコ会」〕。
狭義には男子修道会、すなわち男子修道士による托鉢修道会である第一会に相当する3つの会のことを指し、特にそのなかの主流派である改革派フランシスコ会のみを指すこともある。この3つの会はいずれも「小さき兄弟会」Ordo Fratrum Minorum (OFM) の名を冠している。また、イングランド国教会系の聖公会でもフランシスコ会が組織されている。
フランシスコ会は、無所有清貧を主張したフランチェスコの精神にもとづき、染色を施さない修道服をまとって活動している。
== 概要 ==

13世紀前葉に活動した聖人アッシジのフランチェスコは、男子修道会である第一会、女子修道会である第二会、在俗信者の会である第三会をそれぞれ創設した。
男子修道者の会である第一会(狭義の「フランシスコ会」)は、1209年頃中部イタリアアッシジで成立し、1210年に教皇インノケンティウス3世によって「第一会則」の認可を経て、その創設承認が口約され、1221年のフランチェスコ自身による「第二会則」の制定ののち、その修正を経て、1223年、教皇ホノリウス3世によって正式に認可された〔石井(2004)「フランチェスコ(アッシジの)」〕〔今野(1989)pp.338-341〕〔マックスウェル・スチュアート(1999)p.140〕。「第二会則」を受け入れた人びと(穏健派)と拒んだ人びと(厳格派)は、こののち長く争うこととなり、厳格派は代々のローマ教皇に活動を禁止された。また、厳格派のなかのいくつかの主張は異端としてしりぞけられてきた〔。
フランシスコ会の修道士から生まれた中世の神学者スコラ哲学者に、ボナヴェントゥラ(1221年?-1274年)、ヨハネス・ドゥンス・スコトゥス1266年?-1308年)、オッカムのウィリアム1285年-1347年)らがいる〔ミルワード(1993)pp.85-90〕。また、大都市に修道院がつくられることの多かったドミニコ会に対し、フランシスコ会は小都市に設立されることが多かったことが確認されている〔佐藤&池上(1997)pp.289-290〕。
観想的な女子修道者の会である第二会は(キアラ会)とも称され、1212年にアッシジで創設された。この修道会の中心となった女性がフランチェスコにとって最初の女性の弟子となったアッシジのキアラであり、修道女たちの活動の中心となったのがアッシジ郊外のであった〔〔。この修道会は1253年、キアラが没する2日前に教皇インノケンティウス4世の許可を受けた〔。
第三会(在世フランシスコ会)が創設されたのは1221年頃で、世俗にありながら、托鉢修道士や修道女と同じ理念にしたがい、同じ誓願を立てたいと望む信徒のためにつくられた団体であり〔、「律修会」「修道女会」「在世会」から成る〔。この会は、1447年、教皇ニコラウス5世の許可を受けている〔。
広義のフランシスコ会は以上3つの会の総称であるが、狭義には第一会のみをフランシスコ会と称する。さらに、フランチェスコの死後、第一会は「小さき兄弟会」「コンベンツァル聖フランシスコ修道会(コンベンツァル会)」「カプチン・フランシスコ修道会(カプチン会)」の3つの会派に分かれたが、最狭義の「フランシスコ会」は以上のうち改革派フランシスコ会「小さき兄弟会」を指している。

抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)
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