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ソーラー・アップドラフト・タワー : ウィキペディア日本語版
ソーラー・アップドラフト・タワー

ソーラー・アップドラフト・タワー(英:solar updraft tower)は太陽に暖められた地表近くの空気が上昇する気流を煙突に集め、その気流で風力原動機を回して電気を得る再生可能エネルギー発電所である。
ソーラー・アップドラフト・タワーは(1)地面をガラスや透明プラスチックなどの天蓋で覆った温室状の設備で太陽光エネルギーを集積・蓄熱し空気を温めるコレクター部、(2)コレクター部で発生した暖まった空気を集め上昇気流を発生させる煙突部、(3)煙突内部を上昇する気流でタービンを回し発電を行う風力原動機の3つの要素で構成される。

ソーラー・アップドラフト・タワーは、ソーラー・アエロ発電所(Solar Aero Power Plant), ソーラーチムニー(Solar Chimney)やソーラー・タワー(solar tower)など様々な名称で呼ばれている。日本ではエンバイロミッション社の商標であるソーラーチムニーと呼ばれるがソーラー・タワー、ソーラーチムニーはソーラー・アップドラフト・タワー発電所の煙突部を意味することが多い。


== 歴史 ==

1903年、スペイン軍のイシドーロ・カバーニャス(Isidoro Cabanyes)大佐は『ラ・エネルヒーア・エレクトリカ(La energía eléctrica)』誌にコレクター、発電機、煙突を備えたソーラー・アップドラフト・タワー発電所の概念を発表した。その後、1926年技術者で教授のベルナール・デゥボーからフランスの科学アカデミー北アフリカの山麓に太陽熱コレクターを設置し、そこから斜面に沿って標高差2000mの山頂まで斜めのパイプを設置して高さ2000m相当の煙突の代わりとし、その山頂に風力原動機を設置して発電を行う方法が提案された。次いで1931年、ドイツの研究者H・ギュンターはソーラー・アップドラフト・タワー発電所の解説書を著わした。1975年の始め、ロバート・E・ルシエは、オーストラリア〔, "Apparatus for converting Solar to Electrical Energy"〕、カナダ〔, "Utilization of Solar Energy"〕、イスラエル 〔, "System and Apparatus for Converting Solar Heat to Electrical Energy"〕、アメリカ〔, "System for converting solar heat to electrical energy"〕にソーラー・アップドラフト・タワー発電所に関する特許を申請し1978年から1981年にかけ各国で登録された。
1982年ドイツ連邦共和国の資金提供を受けスペインのマンサナーレスで初のソーラー・アップドラフト・タワー発電の試験施設が建設され、約8年間にわたって実験データを収集し、得られたデータは シュライヒらにより整理発表された 。さらに、この実験データを基にシュライヒらは発電能力200MWのソーラー・アップドラフト・タワー発電の概念的な設計、製造コスト、発電コスト等を推算した〔。
これを基にシュライヒ・ベルゲルマン共同会社やエンバイロミッション社から200MWの発電所建設計画が提案された。
また、中国内モンゴル自治区烏海市近郊のJinshawanに200kWの発電能力を持つソーラー・アップドラフト・タワー発電所が建築され2010年12月に完成し運転が始まった。


抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)
ウィキペディアで「ソーラー・アップドラフト・タワー」の詳細全文を読む



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