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ギースル・エジェクタ : ウィキペディア日本語版
ギースル・エジェクタ
ギースル・エジェクタ (Giesel Ejector) とは、蒸気機関車煙突の一種。ギースル式誘導通風装置(ギースルしきゆうどうつうふうそうち)ともいう。

== 構造 ==
オーストリアウィーン工科大学の教授、アドルフ・ギースル・ギースリンゲンが開発した。開発者の名にちなみギースル・エジェクタと呼ばれ、オーストリア国鉄で多く採用された。
オーストリアから輸入された装置を装備したD51 349と357の煙突の側面には、本装置のパテント番号等を記したオリジナル銘板があり、そこにある「Giesel Ejector with Super Heat Booster」(高燃焼補助装置)という記述が本装置の機能を端的に物語っている。
装置は、主として煙室内に一列に設置された特殊ブラスト管と特殊な形状の煙突からなっている。この煙突は普通の煙突のような円筒形ではなく、前後に細長い長円形で、側面から見ると逆台形のような形状である。
シリンダから送られる蒸気をブラスト管から排出する際、通気量等によって吐き出し面積を可変・調整して効率よく排出することと、小煙管よりも大煙管に石炭の燃焼ガスを多く通すことより、従来の煙突に比べて燃焼効率を高めることができ、それによって蒸気温度を上げ、消費する石炭の量を減らして牽引力を上げ、火の粉を減らす効果がある。実験では9~15%ほどの石炭の節約、シンダや火の粉の減少等の効果が確認された。
ギースル・エジェクタの煙突からの排気煙は、力行時等の排気量の多い時は普通の煙突と同じように全体から排出されるが、停車時のように負荷が小さく軽くブローしている時などは煙突後方(もしくは前方と後方の2箇所)から排気されるのが特色である。

抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)
ウィキペディアで「ギースル・エジェクタ」の詳細全文を読む



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