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カルロヴァツ : ウィキペディア日本語版
カルロヴァツ

カルロヴァツクロアチア語:Karlovacドイツ語: ''Karlstadt''または''Carlstadt''、ハンガリー語: ''Károlyváros'')は、クロアチアカルロヴァツ郡の都市。ザクレブ=リエカ高速道と鉄道途上にあり、ザグレブの南西56km、リエカから130km離れている。
== 歴史 ==
カルロヴァツは、オスマン帝国侵攻に対して神聖ローマ帝国が南部の防御を強化するために1579年につくった。クパ川コラナ川の合流地点にあたるドゥボヴァツ(:en:Dubovac)近くのズリンスキ家の所領に、6つの点を持つ星型の要塞を建てたのである。市は後に拡大し、都市部はムレズニツァ川ドブラ川に遠くないところに到達した。独特の星型要塞は、カルロヴァツ周辺で今も見ることができる。最初は、1579年7月13日に始まった市建設を命じたインナーエスターライヒ公カール2世(:en:Charles II of Austria神聖ローマ皇帝フェルディナント1世の三男)にちなみ、カールシュタット(Karlstadt、Carlstadt、Carlstattなど。ドイツ語でカールの町を意味する)と呼ばれていた。市の建築家はマティヤ・ガンボンである。
市最初の教会である三位一体教会は、1580年に中央広場に建てられたが、市にあった全ての建物は1594年の大火で焼け落ちた。オスマン帝国軍は7度もカールシュタットを包囲し、最後にあたる1672年の包囲戦でも占領に失敗している。1773年のペスト大流行で、カールシュタットは当時の人口のほぼ半分を失った。
ハプスブルク君主国の軍事辺境地として、カールシュタットは反逆者の処刑の地としてよく知られていた。ダルマチア沿岸部のシニ砦出身のウスコク(:en:Uskoks、トルコと戦ったクロアチア人兵)の反乱指導者イヴァン・ヴラトコヴィチはここで1612年7月3日に処刑された。彼の率いる勢力はアドリア海でヴェネツィア船を襲って海賊行為を行い、一方でオスマン帝国の治める内地を荒らし回って、ハプスブルク家を難局に陥れたのである。1617年にマドリードの和平が締結され、スペインとハプスブルク帝国の間の戦争が終わるに伴い、条約に従ってウスコクの一族らはシニ要塞から強制的に排除され、カールシュタット近郊のジュムベラク丘陵(Žumberak)など内地へ解散させられた。
同時に、要塞は市人口の拡大で手狭になっていき、軍政国境地帯政府はさらなる市の拡張を許すことができなかった。1693年12月6日、市は一部制限のある自治政府設置を認められた。女帝マリア・テレジアは、クロアチア内閣からの長い力説の後、カールシュタットとリエカを1776年8月9日にクロアチア王国直轄領へ復帰させた。皇帝ヨーゼフ2世は1781年に公式の特権を持つ自由都市として再度是認し、市民に市の拡張を許可した。パンノニア平原からアドリア海沿岸へ至る軌道の交差路として潜在的能力を開拓しようとしたのである。18世紀と19世紀、クパ川沿いの水路と沿岸への道路の発展の結果、町は繁栄した。
町の運命は20世紀に入って衰え、最近復興してきている。1991年から1995年のクロアチア紛争で、カルロヴァツはひどい損害を受けた。市の南部はクロアチア政府とクライナ・セルビア人共和国との前線地帯に近かった。近隣自治体も砲撃に遭い、カルロヴァツ中心部の多くの建物が損害を受けた。
カルロヴァツの現在の主要産業はビール醸造である。カルロヴァチュカ・ピヴォヴァラ(:en:Karlovačka pivovara)の製造するカルロヴァチュコ:en:Karlovačko)ブランドが知られる。

抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)
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