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アウトリュコス : ウィキペディア日本語版
アウトリュコス

アウトリュコス()は、ギリシア神話の人物である。盗みの名人として知られ、アルゴナウタイの一人に数えられる。
ダイダリオーンの娘キオネーヘルメースの息子。キオネーとアポローンとの息子ピラムモーンとは双子の兄弟だともいう。アウトリュコスはアムピテアーを妻とし、2人の娘アンティクレイア、ポリュメーデーが生まれた。アンティクレイアはオデュッセウスの母、ポリュメーデーはイアーソーンの母(別説ではアルキメデーとされる)となった。
父ヘルメースから盗みの技と巧妙な偽誓の術を学び、手で触れるものすべてを目に見えないようにすることができた。また、白い獣を黒く、黒い獣を白くする術を心得、角のある獣から角を取り去って、それを角のない獣に取り付けることもできた。カール・ケレーニイによれば、アウトリュコスとは「狼そのもの」の意である。
== 神話 ==

=== シーシュポスとの知恵比べ ===
シーシュポスコリントスにいたころ、アウトリュコスはその近くに住んでいて、シーシュポスの家畜をたびたび盗んでいた。アウトリュコスは盗んだ家畜の角を取り替えたり色を変えたりしたので、盗みが誰の仕業かわからなかった。しかし、シーシュポスの牛が減っていくたびにアウトリュコスの牛が増えていくので、シーシュポスは怪しんで、自分の家畜の蹄の内側にSSという頭文字を刻み込んでおいた。
ある夜、例によってアウトリュコスが盗みを働いた。翌朝、シーシュポスは自分の家畜小屋から道沿いに蹄の跡がつづいているのを見て、近くの人々を呼び出して証人とし、アウトリュコスの家畜小屋で家畜の蹄の内側を確認すると、果たしてSSの文字があった。空とぼけるアウトリュコスと証人たちが口論となっている間、シーシュポスはアウトリュコスの娘でラーエルテースの妻となっていたアンティクレイアと交わったという。これには別の説もあって、アウトリュコスはシーシュポスに降参して自宅に招き入れ、アンティクレイアを与えたので、アンティクレイアがラーエルテースと結婚したのはその後だったという。こうして生まれたのがオデュッセウスであり、オデュッセウスの抜け目のなさは、アウトリュコスとシーシュポスの二人から受け継いだのだといわれる。

抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)
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