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GTウイング : ウィキペディア日本語版
GTウイング[じーてぃーういんぐ]

GTウイング(ジーティーウイング)とは、自動車エアロパーツのひとつ。リアウイングのひとつの種類で、当時の全日本GT選手権などのGTマシンのリアウイングをユーザーカーにフィードバックしたものであるためにこのような名称で呼ばれる。
==解説==

GTウイングは車体後部に取り付けられ、ダウンフォースを発生してリアタイヤのグリップ力を増し、同時に車体後部の気流を整流して高速走行時の安定を向上させる効果がある。飛行機の翼を上下逆にした形状の板とその両端に取り付ける翼端板、車体に取り付けるためのステーと台座で構成される。機能的にも視覚的に大きな変化が生まれるパーツでもあるため、フルチューンされたマシンからドレスアップカーまで広く認知されている。
一般的には廉価なアルミニウム製が多かったが、製法の確立や価格が下がったことなどを受けウイング部や翼端板、台座などにウエットカーボンを用いたものも広く出回るようになった。より軽量なマシンを目指す場合は非常に高価になるもののドライカーボンを用いたものもある。
ウイングは初期のころはまっすぐな1枚羽の物であったが、時を経るに従い2枚羽の物、ルーフからの気流の角度に合わせ中央部を上に膨らませた形状の3Dタイプに発展を続けてきた。
また空力の進化により、「スワンネック」と呼ばれるステーをウイング上部に接続した吊り下げ式のウイングも登場した。これは底面の気流をステーによって乱さないように考えられたレイアウトで、ステーの強度を最適化することによりストレートエンドではウイングの迎え角を減らしドラッグを減らす効果もある。
ステーは通常アルミニウムなどの金属が使われる。軽量化のため肉抜きされている場合がほとんどである。ウイングの後部を固定するボルト穴は長穴もしくは複数の穴に加工されていることが多く、ウイングの傾きを調整することで発生させるダウンフォースの量をセッティングすることができる。一般的なステーは純正ウイングよりもだいぶ高い位置にウイングを配するため高さがあり、4ドアセダンなど一部の車種では視覚的なバランスの関係で、一体感を出すためにローマウントタイプと呼ばれる低いステーも一部メーカーから発売された。トランクリッド部がある車だけではなく、ハッチバック車にも専用のステーを使い取り付けられるものがある。
純正ウイングよりも面積の大きいウイングであるためにダウンフォースがより多く発生するため、リアタイヤの接地性が上がり、コーナーリング中にリアタイヤが安定しスピンの危険性が減るほか、後輪駆動車の場合はトラクション性能のアップにもなる。また、純正ウイングよりもウイングが高い位置に上がることで後方視認性が上がる車種もある。
しかしダウンフォースの増大はドラッグの増大につながるため、最高速を重視する自動車や燃費を重視する車には取り付けられないこともある。レーシングカーなどでは取り付け角度を変えダウンフォースの調整を行いサーキットによってセッティングを変える。
通常の製品ではウイングや翼端板は黒い場合が多い。近年のカーボン製の製品ではケブラー繊維に着色し赤や青など色付けされたものやシルバーカーボンを使ったものもある。
取り付けの際には純正ウイングの取り付け穴をふさぎ、新たに穴を開けGTウイングを取り付けるのが一般的である。このとき新たに空けた穴にシーリングを施さないと、そこから雨水でが発生する上に、トランク内の荷物が濡れるときがある。このような手間を省くために純正ウイング取り付け穴と同じ位置にステーを取り付けられる車種ごとに設計されたものもある。振動でステーがボディを傷つけるのを防ぐため間にゴムなどをかませることも望ましい。また、ウイングには大きなダウンフォースがかかるために取り付け部の補強をしておかないとトランクリッドがへこむ恐れがある。GTウイングは同時にドラッグも発生させるため、しっかり取り付けないとウイング自体がもぎ取れて後ろに吹っ飛んでしまい後続車に被害を与えかねない。
取り付けた場合道路運送車両法に違反してしまう場合がある。リアバンパーの後端よりも後ろに出ておらず、車両の両脇から片側165mm以内に収まっているか翼端板と車体の間隔が2cm以内でボディと同一とみなされる場合は法に則るとされる。
よりダウンフォースを得るためにウイングの後端部にガーニーフラップを取り付けたり、翼端板の脇に小さなウイングを伸ばすスロテッドウイング(通称:子持ちウイング)といった部品を付けるチューニングも行われている。


抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)
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