翻訳と辞書
Words near each other
・ 聖アンドレア十字
・ 聖アンドレア十字架
・ 聖アンドレイの十字
・ 聖アンドレイ十字
・ 聖アンドレイ教会
・ 聖アンドロスの十字
・ 聖アンドロスの十字架
・ 聖アンドロス十字
・ 聖アンドロス十字架
・ 聖アンナと聖母子
聖アンナと聖母子と幼児聖ヨハネ
・ 聖アンナ・シェーファー
・ 聖アーガタ
・ 聖イウスチン・ポポヴィッチ
・ 聖イエス会
・ 聖イグナチオ教会
・ 聖イグヌチウス
・ 聖イサアク大聖堂
・ 聖イサク寺院
・ 聖イサーク寺院


Dictionary Lists
翻訳と辞書 辞書検索 [ 開発暫定版 ]
スポンサード リンク

聖アンナと聖母子と幼児聖ヨハネ : ミニ英和和英辞書
聖アンナと聖母子と幼児聖ヨハネ[せいあんなとせいぼしとようじせいよはね]
=====================================
〔語彙分解〕的な部分一致の検索結果は以下の通りです。

: [ひじり, せい]
  1. (pref) saint 2. st.
聖母 : [せいぼ]
 【名詞】 1. emperor's mother 2. Virgin Mary 
: [はは]
 【名詞】 1. (hum) mother 
母子 : [ぼし]
 【名詞】 1. mother and child 
: [こ, ね]
 (n) first sign of Chinese zodiac (The Rat, 11p.m.-1a.m., north, November)
幼児 : [ようじ]
 【名詞】 1. infant 2. baby 3. child 
: [じ]
  1. (n-suf) child 

聖アンナと聖母子と幼児聖ヨハネ : ウィキペディア日本語版
聖アンナと聖母子と幼児聖ヨハネ[せいあんなとせいぼしとようじせいよはね]

聖アンナと聖母子と幼児聖ヨハネ』(せいアンナとせいぼしとようじせいヨハネ、)は、ルネサンス期のイタリア人芸術家レオナルド・ダ・ヴィンチが描いたドローイング。貼り合わされた8枚の紙に、木炭と、白黒のチョークで描かれた作品で、ロンドンナショナルギャラリーが所蔵している。その大きさから絵画作品の原寸大下絵として制作されたと考えられているが、このドローイングを直接の下絵としたレオナルドの作品は存在していない。
幼児キリストを抱く聖母マリアがその母である聖アンナの膝に座り、その右にキリストの従兄弟の幼児聖ヨハネが立っているという構図である。レオナルドの最初のミラノ時代末期にあたる1499年から1500年ごろ、あるいはフィレンツェとミラノを行き来していた1506年から1508年ごろにかけて描かれたと考えられている。多くの研究者が1506年から1508年説を支持しているが、『聖アンナと聖母子と幼児聖ヨハネ』を所蔵しているナショナル・ギャラリーなどは1499年から1500年説を採用している

== 主題 ==

『聖アンナと聖母子と幼児聖ヨハネ』は、15世紀ルネサンス期のフィレンツェ絵画作品によく見られる「聖母子と洗礼者聖ヨハネ」および「聖母子と聖アンナ」という二つの主題を合わせたものである。
絡み合うように描かれた人物像の複雑な配置は、キャリア初期の作品『ブノアの聖母』を思わせる構図になっている。マリアとアンナの膝はそれぞれ反対の方向を向いており、さらにマリアの下半身は画面左側へ、上半身は画面右側へとしなやかな動きで表現されている。マリアとアンナの膝と脚が上下方向への激しいリズムを感じさせつつも、衣服に包まれて開かれた両脚はしっかりと地面を踏みしめた、堅牢な構成となっている。マリアとアンナの下半身は別々の方向を向いているが、よく似た両者の顔は親しげに寄り添っている。マリアとアンナの上半身が明確に描き分けられていないことから、両者は同じ身体の習作から顔だけを変えて描き写された可能性がある。
捻られたマリアの身体の向きは、腕に抱く幼児キリストの動きに合わせたものである。キリストの身体はほぼ水平になるまで伸ばされ、下半身は上向き、上半身は下向きに身をよじっている。このような構図は、未完に終わったレオナルドの『東方三博士の礼拝』を始め、大英博物館が所蔵する聖母子と猫を描いた様々な習作などに多く残されている。
横並びに描かれたマリアとアンナの顔は『聖アンナと聖母子と幼児聖ヨハネ』の作品構成上、極めて大きな意味を持っている。幼児キリストの顔の角度、陰影表現、視線の向きはマリアの顔と同じで、幼児ヨハネのそれらはアンナの顔と同じになっている。各人物を照らし出す光から、この作品の主人公は二人で、あとの二人は脇役として配されていることが鑑賞者に分かるようになっている。四名の視線は密接に関連している。娘マリアを愛情を込めた眼差しで見つめるアンナの視線は、娘を誇らしく思う母親としてのものだけでなく、マリアが聖歌マニフィカトで「いつの世の人もわたしを幸せな者と呼ぶ」と賛美されるような存在であることへの畏敬の念がこめられている。マリアの視線はキリストに注がれている。そのキリストは、30年後に自身に洗礼を施すことが運命づけられた従兄弟のヨハネの頭上に、祝祷の仕草で手をかざしている。キリストよりもヨハネの方が年長であるが、「わたしはその人のくつのひもを解く値うちもない〔『ヨハネによる福音書』1:27。〕」と自ら語るようにヨハネはキリストからの祝福を敬虔に受け入れている。幼児二人の頭のすぐ近くに描かれたアンナの人差し指は真っすぐ天国を指し示しており、祝福がもともとは天国に由来することを表していると考えられる。この謎めいた仕草はレオナルドの絵画作品の典型ともいえるもので、『最後の晩餐』の使徒トマスや、『洗礼者聖ヨハネ』のヨハネが同様の仕草で描かれている。

原寸大の下絵の場合であれば絵画作品の支持体となる板に張り付け、輪郭に沿ってピンで穴をあけるか、薄く切り込みを入れることによって下絵を支持体に写し取っていくことが通例である。しかしながらこの『聖アンナと聖母子と幼児聖ヨハネ』には、そのような作業に使用された痕跡は見られない。このことについて、『聖アンナと聖母子と幼児聖ヨハネ』が単なる下絵ではなく、それ自体が美術作品として保管されたのではないかといわれている〔National Gallery Website Leonardo's cartoon of the Virgin and Child with St Anne and John the Baptist 〕。レオナルドは『聖アンナと聖母子と幼児聖ヨハネ』を直接の下絵とした絵画を描かなかった。類似した構成の作品としては、ルーヴル美術館が所蔵する『聖アンナと聖母子』があるが、こちらの作品には洗礼者ヨハネが描かれていない。『聖アンナと聖母子と幼児聖ヨハネ』をもとに描かれた作品に、ミラノのアンブロジアーナ図書館が所蔵する、レオナルドの弟子ベルナルディーノ・ルイーニの作品がある〔。また、同じくレオナルドの弟子フランチェスコ・メルツィ (:en:Francesco Melzi) の『ウェルトゥムヌスとポモナ』に描かれている果実神ポモナは、『聖アンナと聖母子と幼児聖ヨハネ』のマリアと同じ姿形で描かれている。

抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)
ウィキペディアで「聖アンナと聖母子と幼児聖ヨハネ」の詳細全文を読む




スポンサード リンク
翻訳と辞書 : 翻訳のためのインターネットリソース

Copyright(C) kotoba.ne.jp 1997-2016. All Rights Reserved.