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呂端[りょたん]
呂 端（りょ たん、清泰2年（935年） - 咸平3年（1000年））は、北宋初期の宰相。幽州安次（現在の河北省廊坊市安次区）の人。字は易直、中国の格言「吕端大事不糊涂〔「些事はおろそかにしても、大事なことは決しておろそかにしない」物事に優先度をつけ重要なことをしっかりやることを勧める格言。しばしば、「大事なことをしっかりやれば、些事はいい加減で良い」の意にも使用される。〕」の故事（後述）で知られ、賢臣として名高い。
== 経歴 ==
祖先の吕兖は唐代に滄州節度使劉守文配下の判官、父の呂琦は後晋の兵部侍郎、兄呂餘慶は、後晋で開封府参軍、宋において成都府・蔡州の知事を務めた。
太宗が呂端を宰相に用いようとしたとき、「呂端は、いい加減である（吕端為人糊涂 糊塗:ごまかす）」と非難する者がいたが、太宗は「端は、些細な事にはいい加減であるが、大事なことはおろそかにしない（端小事糊涂，大事不糊涂）」と言って、至道元年（995年）呂蒙正をついで宰相となった〔『宋史·呂端伝』〕。
太宗崩御後、内侍王継恩〔皇位簒奪疑惑「千載不決の議」の当事者の一人。〕による掉太子を廃し、別の皇帝を立てる陰謀を阻止し、真宗を即位させた。咸平元年（998年）病のため、宰相の職を辞し、咸平3年66歳で没した。死にあたって、司空を贈官され、正惠を諡号された。
抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア（Wikipedia）』
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