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中小坂鉄山 : ミニ英和和英辞書
中小坂鉄山[なかおさかてつざん]
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〔語彙分解〕的な部分一致の検索結果は以下の通りです。

: [なか]
 【名詞】 1. inside 2. middle 3. among 
中小 : [ちゅうしょう]
 【名詞】 1. small to medium 
: [さか]
 【名詞】 1. slope 2. hill 
: [てつ]
 【名詞】 1. iron 
鉄山 : [てつざん]
 (n) iron mine
: [やま]
 【名詞】 1. (1) mountain 2. (2) pile 3. heap 4. (3) climax 5. critical point 

中小坂鉄山 : ウィキペディア日本語版
中小坂鉄山[なかおさかてつざん]

中小坂鉄山(なかおさかてつざん)は〔群馬県史編さん委員会(1989)、下仁田中小阪鉄山研究会(2004)には、中小坂鉄山は「なかこさかてつざん」ではなく、「なかおさかてつざん」と読むことが明記されている。
〕、群馬県下仁田町にあった鉄鉱山で、上信電鉄下仁田駅周辺の下仁田町中心部から約2.5キロ北西側の、下仁田方面から長野県佐久市方面へと抜ける中山道のかつての脇往還であり、現在の国道254号沿いに位置している〔一倉(1986)p.7、下仁田中小阪鉄山研究会(2006)p.23〕。
中小坂鉄山は江戸時代末期に発見されたと考えられ、幕末には水戸藩が設立した反射炉で使用される鉄を供給したり、江戸幕府による溶鉱炉建設予定地ともなった。明治維新後は、明治7年(1874年)にはイギリス人技師を雇い入れ、洋式高炉などの近代的な製鉄設備の建設を開始し、イギリス人技師とスウェーデン人技師の技術指導のもとで本格的な近代製鉄を始業し、民間経営で良質な鉄を比較的安価に生産することに成功して日本の製鉄業の草分けとなった。その後は昭和36年(1961年)まで断続的に操業が行われた〔原田「中小坂鉄山高炉跡」(2009)pp.55-58〕。
中小坂鉄山の東約2キロのところに、中小坂鉄山とほぼ同時期の江戸時代末期に発見され、昭和期まで採鉱が断続的に続けられた近江山鉱区があり、西側約1キロの場所には春日田鉱区があって、ともに中小坂鉄山と同じ鉄鉱石を採掘し、特に昭和の戦前期には中小坂鉄山と一体として鉱山経営が進められた。この記事内では近江山鉱区、春日田鉱区についても適宜触れていく〔原田(2006)p.2、p.5〕。
== 地質学的特徴 ==

中小坂鉄山は、上信電鉄下仁田駅周辺の下仁田町中心部から西方へ流れる森沢川流域から、東側は南蛇井駅周辺まで広がる南蛇井層と呼ばれる地層と、南蛇井層の北部に貫入した平滑花崗岩とが接する付近にある。南蛇井層と平滑花崗岩は領家帯に属しており、南蛇井層は検出された放散虫からジュラ紀後期の海生層由来で、日本列島に付加した付加体であり、平滑花崗岩は約6400万年前に南蛇井層に貫入したマグマが固まったものと考えられている〔下仁田中小阪鉄山研究会(2004)p.14、竹内(2008)p.63、「下仁田町と周辺の地質」編集委員会(2009)pp.36-37〕。
南蛇井層は泥岩砂岩が交互に堆積した形態を基本とし、砂岩がレンズ状に堆積した箇所も多く、またチャート石灰岩がレンズ状に分布した部分も見られ、一部はメランジュ状になっている。その南蛇井層に平滑花崗岩となるマグマが貫入したことが引き金となって、磁鉄鉱が主体である中小坂鉄山の鉱床が形成されたと考えられているが、鉱床形成のメカニズムは現在のところはっきりとしていない〔下仁田中小阪鉄山研究会(2004)pp.14-16、高木(2008)p.68、「下仁田町と周辺の地質」編集委員会(2009)p.37〕〔下仁田中小阪鉄山研究会(2004)によれば、同じ鉄鉱山の釜石鉱山は、石灰石に花崗岩を形成するマグマが貫入ことによって形成されたスカルン鉱床であるが、中小坂鉄山の場合、泥岩ないし砂岩にマグマが貫入しており、釜石鉱山などのスカルン鉱床とは同一に論じられない。〕。

抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)
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