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StG45 : ウィキペディア日本語版
StG45

StG 45(M)()、またはMP45(M)とは、第二次世界大戦末期のナチス・ドイツにおいてモーゼル社が試作したアサルトライフルである。当時としては先進的なローラー遅延式ブローバック機構を備えていた。
==概要==

StG45(M)の起源については第二次世界大戦末期にオーベルンドルフ・アム・ネッカーのモーゼル社軽火器設計班(第37局, Abteilung 37)にて設計されたMKb Gerät 06なる突撃銃まで遡ることが出来る。Gerät06もまた7.92x33mm弾を使用し、MG42で用いられたローラーロック式ショートリコイル機構を利用していたが、銃身は固定式で従来型のガス作動式ピストンロッドを備えていた〔Senich, Peter: ''The German Assault Rifle: 1935–1945'', page 153. Paladin Press, 1987.〕。その後、注意深く機構を調整すれば、ガスシステムを省略できることがわかった〔Senich, 158〕。この結果、Gerät 06H(Hは''halbverriegelt'' つまり「ハーフロック」の略) が設計され、この銃の制式名としてStG45(M)が与えられたのである。
しかし、すぐに設計上の欠陥が明らかになった。すなわち、発射薬の燃焼ガスのガス圧によって薬莢が薬室の壁に押しつけられ、薬莢切れによる排莢不良が生じるのである。
最終的に、薬室内にガス抜き用の溝を刻むことによってこの問題を回避することに成功した。この機構のため、StG45(M)から排出される薬莢には特徴的な焦げ跡が残るが、これは後のヘッケラー&コッホ製突撃銃と同様の特徴であった。
当初からStG44を代替することを意図して設計されていた。その為、StG45(M)はStG44よりも安価でなおかつ生産性に優れており、1丁あたりのコストが概ね70ライヒスマルク掛かるStG44に対して、StG45(M)のコストは理論上45ライヒスマルク程度であったとされる。しかし、終戦までに完成したのはわずか30丁のみであった。
StG45(M)はStG44と同一の30発箱型弾倉を使用する事を意図していたが、一般には国民突撃銃と同様の10発箱型弾倉を装填した写真で知られている。これはモーゼル社の技師らが性能試験を行う折、小型で邪魔にならない10発弾倉をしばしば使用したことによるとされる。

抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)
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