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ATACS : ウィキペディア日本語版
ATACS[あたっくす]
ATACS(アタックス、Advanced Train Administration and Communications System)とは東日本旅客鉄道(JR東日本)が開発し、2011年平成23年)10月現在仙石線あおば通駅 - 東塩釜駅間)において使用している保安装置である。従来、軌道回路で行っていた列車位置検知を車上検知に変更し、地上と車上の通信をデジタル無線で行うのが大きな特徴である。また既存の信号システムにおける自動列車保安装置ATSATC)、連動装置踏切制御装置を全て内包している保安装置である。また日本初の移動閉塞(クロージング・イン)システムである。
== 概要 ==
移動体通信コンピュータなどの情報通信技術の発展に伴い、従来地上設備を主体に構築されていた鉄道信号保安システムを情報通信技術をベースとして地上・車上で分担するシンプルなシステムとして再構築することを狙ったのがATACSである。地上装置、車上装置共にネットワーク化されており、無線通信によって双方が結合される自立分散ネットワークとなっている。
鉄道の信号システムは列車の位置を検知し、その情報を伝送しそれに応じて必要な制御をするという検知・伝送・制御の3つの機能で構成されている。ATACSでは、この3つの機能を最新の技術を用いたものに変更する。
検知技術には、従来は軌道回路を用いてきた。しかし軌道回路は地上設備であり、変更が必要な場合多大な手間が掛かる上、メンテナンスコストが大きい。ATACSではこれを列車自体が自分の位置を検知する車上検知にする。
伝送技術では、従来は信号機により運転士が目視で情報を得ている。また、保安装置では地上子と車上子の間の伝送で情報を得ている。これについては、信号機の設置や改良に多大な費用が掛かっていると共に視認性の問題がある。そこでATACSでは無線技術を利用して車上に情報を伝送し、車内信号方式とする。
制御技術では得られた他の列車の位置などの情報に基づき、車上の自動列車保安装置が列車の速度を制御したり連動装置が分岐器の鎖錠をしたり踏切警報機を動作させたりする。このうち連動装置や踏切警報機については地上装置であり線路の配置を変更すると関連する地上装置も変更しなければならず、多大な手間とコストが掛かっている。また踏切警報機については、制御の仕方によっては遮断時間が不必要に長くなることがある。さらに制御の論理がリレーを用いたもので複雑であった。ATACSではコンピュータ上のソフトウェアによる論理でこうした制御を実現する。

抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)
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